ガソリンスタンドがなくなる日

2009.09.08

経営・マネジメント

ガソリンスタンドがなくなる日

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

先日、両親の金婚式のため福岡に里帰りした際、 「自動車整備」 の会社をやっているイトコたちと久しぶりに 話すことができました。

が実用化され社会に浸透した時、
GSはおろか、

「充電スタンド」

さえ過去のものとなるでしょう。

無線充電装置が、路肩のガードレール、
あるいは、道路のアスファルトに
埋め込まれていれば、電気自動車の受電装置に
常時電気を送ることが可能になります。

そうすると、
レールから常時電気をもらって走る電車と同様、
電気自動車も、充電の心配を一切することなく
好きなところに行けるようになる。

充電のために立ち寄る施設は、
もはや不要になるというわけです。

今回、随分未来の話をしています。
しかし夢物語ではありません。

先端技術動向をチェックしていれば、

いつ(WHEN)変化が起きるか

までは正確に言えないけれど、

「確実にやってくる未来」

を見ることは可能です。

ここで、

“まだまだ先のことだから・・・”

と油断していると、
どんな業界、どんな会社・人にも

「時代遅れ」
「過去の遺物」
「無用の長物」

などと言われる日が、
あっというまにやってきます。

実際、ドッグイヤー、マウスイヤーと呼ばれる
インターネット技術の進展と社会への浸透に
よって、わずか10年足らずの間に、
消滅を余儀なくされつつある業界や会社が
既に出てきていますよね・・・

GSに話を戻しましょう。

ガソリンスタンドは、実は和製英語。

米国では、

「サービスステーション」(SS)

と呼ばれているのをご存知かと思います。

今後、GSが生き残っていくためには、
給油、あるいは充電サービス以外に、

「どのようなサービスが可能なのか?」

を真剣に考え始める必要がありそうです。

*参照記事

『充電インフラ整備、どこも及び腰 
 電気自動車、普及に向け不安』
(日経ビジネス、20098月10日・17日号)

『2030年への挑戦 次世代産業技術
 光速充電技術(下)』
(日経産業新聞、2009/07/29)

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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