優れたマネジャーはチェスをする(1)

2007.08.30

組織・人材

優れたマネジャーはチェスをする(1)

増田 崇行
株式会社クエストコンサルティング 代表取締役

マネジャーとして失敗しないための基本スキルとは? 「人を使って仕事をなせ」ではなく、「仕事を使って人をなせ」・・・ 世界的な調査会社ギャラップ社で数多くのマネジャー、リーダーの特性を見てきたマーカス・バッキンガムの著書「最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと」(The One Thing You Need to Know)から探ります。

チェスとは、キングを追い詰めるゲームである。
チェスのゲームは1人が白駒、もう1人が黒駒をもって交互に1手ずつ動かしながら相手のキングを先に追い詰めることを目指すゲームで、キングをチェックメイトすれば勝ちとなる。

チェスには、キング、クイーン、ルーク、ビショップ、ナイト、ボーンの6種類の駒があり、それぞれに違った動き方をする。

駒にはそれぞれに違った個性がある。
指し手はそれぞれの駒にどのような役割を与え機能を発揮させるのかが勝負となる。

マネジャーがチェスをするとはどういうことなのか?

マネジャーが業績を達成するための出発点は、部下の才能を業績に結び付ける一番の方法を見つけ出すこと。
これが優れたマネジャーの仕事だ。

マネジャーにしか出来ない会社への貢献は、他の人々に生産的に仕事をこなしてもらうこと。

本稿では、そのための基本となる4つのスキルのうち2つを紹介する。

1:「きちんと人を選ぶ」

古い格言にも「あるがままの相手と結婚しなさい。運がよければ変化が訪れるだろう」とある。

よく「上司は選べない」というが、現場のマネジャーという立場で、自分の職場のメンバーを自由に選べることも実際には少ないだろう。

えり好みしている暇はないので、欠員をすぐに埋めなければならない。

しかし、優れたマネジャーならこういうやり方はしない。

実は時間は問題ではない。チームを形成し活性化した職場にするためには、いずれにしても時間はかかる。問題はどこに時間をかけるかである。

最初に注意深く最適の人物を選ぶことに時間をかけるか、最後に必死で努力して、選んだ人物を望んでいた人材に変えることができるかである。

自分の職場にベストマッチする人材を明確にして、部下一人ひとりの特色を初期段階で見極めることこそ優れたマネジャーに共通のスキルである。

自分のチームに迎えてはいけないのは、育成をしても良い方向に成長する見込みのない人材だ。

知識やスキルの成熟度ではなく、キャリア志向、興味関心、仕事へのモチベーション、周りとの付き合い方、顧客志向、会社との向きあい方、ワークライフバランスなど、部下の個性はさまざまである。

そもそも自分の職場にミスマッチな人材は育成しても職場の良いメンバーになることは難しい。逆にチームワークを乱したり、他のメンバーに悪影響を与えたりするリスクが大きい。

これは、経験のあるマネジャーであれば心当たりのあることではないだろうか。

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増田 崇行

増田 崇行

株式会社クエストコンサルティング 代表取締役

2006年5月に株式会社クエストコンサルティングを設立しました。 組織人事領域におけるプロデューサーとして、クリエーターとのコラボレーションによりユニークなサービス、ビジネスを開花させてきました。今後も「Quest for the Human Brightness」をコンセプトとして、インパクトのあるサービスを開発しご提供することで、人と組織の本質的価値の向上に貢献できたらと考えています。

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