お見事!ファミマの「朝食に中華まん」のオススメ!!

2009.08.18

営業・マーケティング

お見事!ファミマの「朝食に中華まん」のオススメ!!

金森 努
有限会社金森マーケティング事務所 取締役

ファミリーマートが“朝限定”で中華まんを割引きする「ファミマの朝割」を全国7500店にて2週間実施するという。

夜の脂ものに比べれば、朝の中華まんはありがたい存在だろう。不況の折、前日の深酒の機会も減少し、朝時間の有効活用の気運も高まっている。しかし、お店で食べるソトアサよりも費用抑制のため席アサ需要の方が今後ますます高まるだろう。そこに狙いを絞っているわけだ。

ファミリーマートの中華まん割引にはもう一つシカケがある。
朝割引の中華まんは、肉まん、ピザまん、カレーまん、つぶあんまん、こしあんまんの5種類だが、<肉まんをのぞく4種類は2009年の新バージョンのもの>だという。つまり、人気の肉まんのみ2008年バージョンである。そして、<肉まんは消費が本格化する9月以降、順次新作と替えていく予定>だという。
これはティザー(teaser:じらし)効果を狙った戦略であろう。朝に中華まんを食べる習慣を付けさせ、さらに、キャンペーン終了後に、「肉まんの新作が出ますよ~」という寸法。そして、購入の継続化を図るのだ。

夏のさなかまで販売期間を前倒しして購入機会を増やし、時間限定で需要を創造し、さらに新作の発売期間をあえて後ろ倒しにして購買を継続化させる。
マーケティングの4P(製品戦略=Product・価格戦略=Price・チャネル戦略=Place・コミュニケーション戦略=Promotion)はモレ抜けダブリがない要素に見えるが、実は「時間」の概念が含まれていない。ファミリーマートの中華まん戦略は、小さな取り組みであるが、「時間軸」で考えている見事な戦略である。

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金森 努

有限会社金森マーケティング事務所 取締役

コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。

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