仕事の3種類:「A→A+」「A→B」「0→1」

2009.07.11

仕事術

仕事の3種類:「A→A+」「A→B」「0→1」

村山 昇
キャリア・ポートレート コンサルティング 代表

【仕事の基本概念シリーズ】仕事とは、取りかかろうとするモノやコトに対し、能力を使い・意志を投入して、Before→Afterで価値を創造する行為である。

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◆価値の創造としての仕事
前記事では、仕事を平面的な広がりの中でとらえてみましたが、
きょうは仕事を動的な変化でとらえます。

仕事とは、どのような行為をいうのでしょうか。それを示したのが下の図です。

仕事とは要するに、自分が取りかかろうとするコトやモノに対し、
当初の状態(Before)から、その後の状態(After)で、
いかに変換をし、価値を創造するかです。

その価値の創造には、図に示した通り3つのパターンがあります。つまり、

〈1〉 A→A+ (=その価値を増やす)
〈2〉 A→B  (=別のものにつくり変える)
〈3〉 0→1  (=新しく何かを生み出す)

厳密にはどんな仕事もこれら三つの混合ですが、仕事によってその割合が異なります。
例えば、営業の仕事というのは、主に売上げを増大させることですから〈1〉型です。
また、業務改善プロジェクトは〈2〉型の仕事です。
研究開発の仕事はもちろん〈3〉型となります。

また、働く個人によっても、〈1〉を強みとする人や、〈2〉が得意な人、
〈3〉がからっきしダメな人、といったような差が出ます。

◆自分の中の価値創造回路:能力と意志
私たちは、価値創造という仕事を、どのように成しているのでしょうか。
それを簡単にしたのがこの図です。

仕事は広い意味での生産活動あるいは情報処理活動といえます。
生産にしても情報処理にしても、まず原料やデータを仕事の行為者である自分に
インプット(Input)することが必要です。

私たちは、インプットのための基本動作として、みる、しる、きく、よむ、ことなどをします。

そして、次に私たちは、それをわかったり、かんがえたり、きめたりする。
コンピュータ技術の世界では、この段階をスループット(Throughput)という言葉を使います。

こうして自分の考えがまとまると、最後にアウトプット(Output)のための動作に入る。かく、いう、つくる、だす、などです。

このように、私たちは、何か仕事を行なう場合には、
自分の持っている能力や意志をさまざまに駆使して、
インプット→スループット→アウトプットのプロセスで価値を創造していく。
このとき、自分の能力や意志は、いわば価値創造のための回路としてはたらいているわけです。

次回で詳しく述べますが、自分の持っているこの回路のよしあしが、
自分の仕事のレベルを決定づけることになります。
すなわち、この回路の中にどれだけ質のよい多様な能力が詰まっているか
(例えば、「みる」にしても、「見る・視る・観る」と能力の広がり・深さが異なるものがある)、
そしてどれだけ強い意志(これは回路を動かすバッテリーとなる)で活発に動いているか、です。

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村山 昇

キャリア・ポートレート コンサルティング 代表

人財教育コンサルタント・概念工作家。 『プロフェッショナルシップ研修』(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)はじめ「コンセプチュアル思考研修」、管理職研修、キャリア開発研修などのジャンルで企業内研修を行なう。「働くこと・仕事」の本質をつかむ哲学的なアプローチを志向している。

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