地方の飲食店、接客側も客も首都圏を見て勉強せよ!

2009.06.16

営業・マーケティング

地方の飲食店、接客側も客も首都圏を見て勉強せよ!

寺西 隆行
(株)Z会

地方の人はもっともっとマーケティングを勉強して欲しい。 飲食店の例で。

◆本投稿記事は、毎日更新中のZ会ブログ
http://www.zkaiblog.com/histaff/
の話題を元に、本サイトの読者層に合わせた形で修正しております。

本日の昼食、駅前のとあるお寿司屋さんへ。
人気のチェーン店です。
平日780円ランチを始めたようで、店はとっても込み合っており、順番待ちの名前を書き待っていました。
僕の前は3名、2名、2名(この組のみ「テーブル席希望」)のお客さん。
僕(1名)に続いて、5名、1名、2名のお客さん。

テーブル席、2つ空きました。
カウンター、数えただけで4名の連続席と、1名×2の席が空いています。
席の上に(前のお客さんの)食器が残っていたり、残っていなかったり、と、バラバラでした。

接客担当の方、ワタワタしてます。
お客さんの「おーい」には応えます、レジにはすぐに行きます。
店内では「何かご注文ありましたら遠慮なくどうぞー」と声が響き渡っています。

しかし僕は、上記の状態から5分は待ちました…。

どうも地方のお店では、首都圏に比して、こんなことが多いです。
(※僕が勤務するZ会は静岡県三島市、地方都市ですね。)
決して「外のお客さんをお待たせしては申し訳ない」という気持ちがないわけではないでしょうが(補足すると、“首都圏に比べたら”この気持ちが薄いと言わざるを得ませんが)、本質的にはこの気持ちの欠如ではなく、別のところに問題があると思っています。

生き馬の目を抜く首都圏の飲食業では、アルバイトを含めてすべての従業員に行き渡っている「お客さんの回転率」に対するケアが、地方の飲食店従業員に欠けているんです。

これはお客さんの方にもいえます。
僕は待っている間に注文を決め、カウンターに座るやいなや「地魚丼!」とコール。
僕が座った後に横に座った2名のお客さんは(そしてその時点では、まだ外で待っているお客さんがいました)、メニューを見てええっと、ええっと…。
接客係が注文を聞きにきても「も少し待って」と。

これも、僕の方がそのお客さんより、「外で待っている人に申し訳ないから早く決めなきゃね」という気持ちが(本質的に)強いわけではないと思うんです(そんなに「いい人間」ではないですし。苦笑)。
多分、ですが、無意識に「回転率が上がった方が、“このお店”で待たされることが少なくなるし、お店の利益も上がるし、結果それがお客さまへの商品単価が下がることにもつながる場合がある」と感じていることが行動にすぐ出るようになっている、それだけのような気がしています。

次のページ1人の人が動ける範囲には限界がありますので、様々なお客...

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寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会

文部科学省広報戦略アドバイザー 経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー 三島市GIGAスクール推進アドバイザー 等

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