なぜ『暗黒街のボス・アルカポネ』は、セクシーなのか?

2009.06.12

ライフ・ソーシャル

なぜ『暗黒街のボス・アルカポネ』は、セクシーなのか?

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

上手にお金を使う大人は、概ね、セクシーである。至極単純ではあるが、そういう大人が増えると、この日本は、きっと良くなる。 だから、アルカポネに、少し学ぶといいカモネ・・・。(笑)

顔に傷があることからスカーフェイスと呼ばれたアル・カポネ。小太りでもあるその風貌は、決していい男の部類には入らないと思う。しかし、魅力がある。艶気がある。男から見てもかっちょいい。

1929年の世界大恐慌が始まる頃から、アル・カポネは、刑務所収監を繰り返す。その刑務所収監中に直筆で作られた楽譜が80年ぶりに発見されたというニュースが最近伝えられた。タイトルは、「マドンナ ミア」というラブソングである。
その歌詞の最後は、「男は旅立った。彼女にため息だけを残して。彼女は永遠に待っていますと言った。この最後の別れの歌に。マドンナ ミア…♪」と綴られている。

命を賭けて稼いだ10兆4千億円。史上最高の利益を叩き出した個人商人「アル・カポネ」は、お金で買えないモノを追い求めて、アメリカの闇を48年生きていたわけだ。彼の生涯を追った著作には、暗黒街のボスである反面として、貧しい家庭には生活費や学費を出したりするなど、人間的魅力を記すものも多い。

「お金」の先にあるものを、考えて、追い求めだしたときに、「男の艶気」は、身に付いてくる。いつも割り勘の男。貯金をせっせとする男。ケチな男ほど、艶気がないと言うのは、100%正しい。
「お金は天下のまわりもの」という「上手なお金の使い方」こそ、「セクシーな男」の判断基準になる。

※本コラムは、フリーペーパー「デナーロ」3号の巻末コラムを転載したものです。大人がちゃんと「お金について語れる」ことを目的とした、日本初のフリーペーパー。ぜひ、ご一読ください。

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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