なぜ『暗黒街のボス・アルカポネ』は、セクシーなのか?

2009.06.12

ライフ・ソーシャル

なぜ『暗黒街のボス・アルカポネ』は、セクシーなのか?

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

上手にお金を使う大人は、概ね、セクシーである。至極単純ではあるが、そういう大人が増えると、この日本は、きっと良くなる。 だから、アルカポネに、少し学ぶといいカモネ・・・。(笑)

第1次世界大戦の特需にアメリカや日本が大いに沸いた1920年代。アメリカ経済は、空前の大繁栄をとげ、世界経済の中心がロンドンからニューヨークのウォール街に移った。黄金に輝き出したアメリカに、闇をもたらしたのは、1919年に施行された禁酒法である。夢や理想に浮かれたほんの一握りの人達と視野の狭い実業団体の思惑によって、米国暗黒時代を迎えることになる。

その暗黒街の頂点に立ったのがシカゴギャングの創始「アル・カポネ」である。密造酒ビジネスで巨万の富を得た他、売春・賭博などの犯罪組織を束ね、稼いだ利益は、1927年の1年だけで、当時のお金で換算して1億5千万ドル(日本円で約180億円)だと言われている。日本銀行金融研究所「貨幣博物館」によると昭和2年の1円は、現在の580円とあるので・・・。現在の貨幣価値に直すと日本円で約10兆4千億円にもなる。
※HP「禁酒法とアルカポネ」より

ちなみに、2006年の福岡県の県民総生産は約18兆円であるからして、その半分近くを個人商人であるアル・カポネが叩き出していたというのだから凄い。史上最高の年間純利益を上げた個人商人アル・カポネは、1899年イタリア移民の子としてニューヨークに生まれたと言われているので、10兆円の利益を若干28才で手にしていたわけだ。28才の時の私の年収は、200万円そこそこだったという記憶がある。500万分の1だ。とほほ・・・。

禁酒法の下、アル・カポネは、シカゴ周辺に1万軒と言われた秘密酒場(スピークイージー)を経営。そこで、儲けたあり余るほどの金を政治家へ握らせ、議会や裁判所や警察も買収。シカゴの「夜の市長」は、善良な市民をせせら笑って悪の世界に君臨した。アメリカの闇の何もかもを動かせる立場にありながら「もう、いい加減に密造酒をやめ、貯めた金で株でもやって正業で暮らしたらどうだ」と友人に薦められて、「いや、それは無理だ。俺は株をやる程の度胸がない。」と答えたという逸話が遺っている。1929年の1年間で殺し合ったギャングは、計500人。そんな騒動を起こしている張本人でありながら、株をやる程の度胸がないというから・・・面白い。

善と悪。生と死。スレスレの世界を生きる男にとっての判断は、目に見えるものが基準となる。今日生きていること。目の前に注がれた酒。愛する女達の踊りとキス。信じるモノは、そこにある。目先の損得をおいかける小賢しいビジネスマン達のお金にまつわる思惑を信じる度胸はないということだ。

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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