時代が求めるパーソナルブランド(2)

2007.06.27

組織・人材

時代が求めるパーソナルブランド(2)

増田 崇行
株式会社クエストコンサルティング 代表取締役

注目を集める「パーソナルブランド」について、時代背景を概観しながら、パーソナルブランドを構築する意味とは何か? を考えていきます。

パーソナルブランディングに成功することで、以下のような効果が期待できる。

・知名度が上がる
・名前で売れる(指名される)
・押し込み営業が必要なくなる
・仕事の単価が上がる
・信頼性、安心感が高まる
・自分の強みが活かせる
・最良の支援者・パートナーが現れる

自分が選ばれる理由


それでは、パーソナルブランディングはどのような人に必要なのだろうか。

米国のパーソナルブランド・コンサルタントの第一人者ピーター・モントヤは、以下のジレンマに陥っているすべての人に「パーソナルブランディング」が必要だと述べている。

?なぜ、自分より能力に劣る競争相手が自分よりコンスタントに仕事を獲得しているのか
?なぜ自分は一、二社の顧客にこれほど依存しているのだろうか
?なぜ、自分の収入目標に届きそうもないのか
?いつになったら少しは楽になるのだろうか
?いかに自分のパーソナルブランドと会社のブランドのバランスをとったらいいのだろうか
?いったいブランドとは何なのだろうか
?なぜ自分は世間で全く知られていないのだろうか

これを見たときに、「ひょっとして自分のこと?」と思った方は該当者かもしれない。(私はそうだった)

例えば、
ブログを使って株式取引の金融情報サービスを提供する起業家、
山形県でとびきり美味しい「佐藤錦」(今が旬!)を作る農家、
会計士、弁護士、社労士、司法書士などの士業、
我々のような独立系コンサルタント、
IPOを目指すベンチャー企業の経営者、
出来高制の生命保険販売員、
カリスマを目指す美容師
など

競争相手との明確な差異化が必要な全てのビジネスパーソンにとって、パーソナルブランドは強力なビジネスツールとなるのである。

次に、職種ではなく、働き方の観点から考えてみよう。

最近、派遣社員として大手企業で働いている知人から相談があった。

「会社から契約社員にならないか と言われたんだけど、どうかなぁ?」

いきなり正社員ではなく契約社員であるところが絶妙である。

本人の働き方と会社側の思惑が交錯するとしても、提示された契約条件が不利でなければ、前向きに考えては? というアドバイスをさせていただいた。

なぜ、この方に声がかかったのか?

「スキルシート」のみで判断したのではないことは明らかだ。

「ハケンの品格」というドラマでは、派遣社員のポジショニングが話題となった。

正社員とのバトルを展開した主役は「戦うスーパー派遣OL」。
望ましいかどうかは別にして、強烈なキャラである。

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増田 崇行

増田 崇行

株式会社クエストコンサルティング 代表取締役

2006年5月に株式会社クエストコンサルティングを設立しました。 組織人事領域におけるプロデューサーとして、クリエーターとのコラボレーションによりユニークなサービス、ビジネスを開花させてきました。今後も「Quest for the Human Brightness」をコンセプトとして、インパクトのあるサービスを開発しご提供することで、人と組織の本質的価値の向上に貢献できたらと考えています。

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