「ぎっこんばったん化」する社会

2009.01.05

ライフ・ソーシャル

「ぎっこんばったん化」する社会

村山 昇
キャリア・ポートレート コンサルティング 代表

最近、世の中があっちへ大振れ、こっちへ大振れする 。歴史的にみても、社会がシーソー化するのは悪い予兆。2009年以降の新秩序には、一個一個の人間の意志的楽観主義が必要だと思います。

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最近、いつごろからか、
さまざまな社会の動きが「大振れ」することに気づくのは私だけでしょうか?

例えば、平均株価の動き。
数年前までなら、特別な出来事が起こらないかぎり、
1日の日経平均株価が100円とか200円動くのは珍しいことで、
きょうはやけに荒れたなと誰しも感じたものです。

ところが、昨今の市場は、1日の変動が上がるにせよ下がるにせよ
300円やら500円動くのは珍しくない。
もちろん、昨年後半来の金融危機の影響はあるにしても、
それ以前から、株価がぎっこんばったんと大振れするのが恒常化する気配がありました。

これはつまり、
(個人であれ機関であれ)投資家たちが、より短期の売買に傾いているのが
ひとつ大きな理由としてあると思います。

特に個人投資家の場合、
投資先の決定は、いわゆる「美人コンテスト」化し、
他人が買う(=上がる)から買う、他人が売る(=下がる)から売るといった現象を
加速するため、株価の一方的な流れを形成してしまう。

いずれにしても、
その企業のファンダメンタルズをみて、中長期に安定的に株を保有する投資家が
数の上でも、額の上でも、
相対的に低くなってきている現状から
株価はぎっこんばったん動くことになる。

◆政治もワンフレーズ・ワンイシューにぎっこんばったん
さて、同様に、ぎっこんばったんと動くのは国民の政党支持も同じです。
ついこないだまでは、小泉劇場を熱く支持し、
衆議院選挙を自民党の圧勝に導いた国民の心はいまやすっかり移ろい、
今度の衆議院選挙では、民主党の圧勝が確実視される状況。

支持政党なしが最大多数の日本において、
浮動票のゆくえが政治の流れを決めるのは是としても、
問題は、その浮動票を握る人びとがどんな意識で票を投じるかです

前回の衆議院選挙の教訓は、
小泉さんの魅惑的な「ワンフレーズ・ポリティクス」、
「ワンイシュー選挙戦略」
(郵政民営化:○か×か!?)に
国民が短絡思考に陥ってしまったということです。

もし、次の衆議院選挙を
「とりあえず民主党に政権もたせてみるか選挙」
「いまの与党は無能だ。懲らしめ選挙」という
やはり短絡化した意識での投票なら、中長期にいい結果にはならないと思います。

*ちなみに、
一流の国民の下には、一流の政治家が輩出し
二流の国民の下には、三流の政治家が巣食う

という言い回しを以前どこかで聞きました。至言!

ともあれ、政治を取り巻く状況も
ぎっこんばったんと大振れする世の中になりつつある。

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村山 昇

キャリア・ポートレート コンサルティング 代表

人財教育コンサルタント・概念工作家。 『プロフェッショナルシップ研修』(一個のプロとしての意識基盤をつくる教育プログラム)はじめ「コンセプチュアル思考研修」、管理職研修、キャリア開発研修などのジャンルで企業内研修を行なう。「働くこと・仕事」の本質をつかむ哲学的なアプローチを志向している。

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