広告の間接効果測定と行動ターゲティング

2008.10.15

営業・マーケティング

広告の間接効果測定と行動ターゲティング

上島 千鶴
株式会社Nexal ビジネス戦略、Web戦略コンサルタント

ネット広告業界では間接効果測定や行動ターゲティングという言葉が飛び交っていますが、そもそも「間接効果測定」とはどのような測定方法なのか、「行動ターゲティング」は効果があるのかを以下にまとめます。

▼ネット広告の効果測定について

クロスメディアと言われる中、4大広告(テレビ、ラジオ、媒体、野外広告)からネットへ誘導する、またはモバイルを利用してリアル店舗へ誘導するなど各メディアをクロス的に利用することによって、広告の効果を最大限に活用しようという動きが事例としても見られるようになってきました。

ネットの世界では、
・どのサイトから自社サイトに来たか

・検索エンジンでどのようなキーワードを入力して自社サイトにきたか

・携帯のどのQRコードから自社サイトにきたか

・どの媒体に記載されているURLから自社サイトに入ってきたか

・メールマガジンから自社サイトに入ってきたか

など、どの情報を見てサイトに訪れたかが分かります。

また、どこからサイトに入ってきたか、だけでなく

・広告メディアから自社サイトに入ってきて会員登録をしてくれたか

・検索エンジンのキーワードを入力してきた人は、商品を購入してくれたか

・QRコードからモバイルサイトに入ってきた人は、資料請求をしてくれたか

・媒体に記載されているURLから自社サイトにきた人は、商品を購入してくれたか

・メールマガジンから自社サイトに入ってきた人は、実際にセミナー申込みをしてくれたか

など、最終的な目的まで達成できたか、広告やプロモーション毎にその効果を測ることが可能です。

そこで、効果測定ができる様々なツールや個別に結果を分析している企業では、
流入元(どの広告からきたか)⇒ 目的ページ(期待する目的を達成できたか)
を広告単位にCVR(コンバージョン率)を細かく見ています。

これらは
「直接コンバージョン」と呼ばれ、広告単位にその効果を測るというものです。

しかしユーザ視点で考えると、日々様々な広告を目にしていますので
一概に一つの広告だけで、商品を購入する、会員登録する、申込みをするという行動には至らないと考えられます。

実際の事例として、
*********************************************************
■純広告バナーのアドインプレッション数が多い割に
・CTR(広告表示回数に対してのサイト流入割合)が低い
・CPC(1クリック獲得コスト)が高い
・CVR(目的ページへ至る割合)が低い
・CPA(顧客獲得単価)が高い
*********************************************************
という測定結果から、一切やめてしまったら他の広告の効果も全体的に下がった、という話をよく耳にします。

次のページ▼間接効果測定の考え方

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