Web担当者の苦しみを“わかってあげて”

2008.10.13

ライフ・ソーシャル

Web担当者の苦しみを“わかってあげて”

寺西 隆行
(株)Z会

Web担当者、それも、Web部署が確立していない企業の担当者は、表で見るよりもずっと過酷な量・質の労働を課せられています。 Webを理解している人が少ないこと、秒進分歩で進化する世界であること、今後の期待が大きくかかっている領域であること…などが重なり。 だから周りの皆さん“わかってあげて”下さい。 僕はWeb担希望でしたので苦じゃないのですが、単に「配属がWeb担当でした」という方への応援として本記事を。

Webを扱う職種は、全くこのテの職種に携わったことのない人間が、現時点ですでにある知識まで追いつくのもかなり大変な上、その知識でWebの運用をしようとしても、「未来におけるWebの状況」が異なり、最適化できないどころか単なるコストの無駄遣いになりがちです。
だから「新聞を読む」ような感覚でWebの知識にキャッチアップした上で、次の一手を常に読むことが必要です。
しかも新聞で言うなら、「経済」「社会」「スポーツ」…と様々な内容があるのと同様に、「Web広告」「Web制作」「Webの効果測定の手法」「Webコミュニティ管理・運用」「ケータイについてのリテラシー」と様々な内容があるにも関わらず、Webに携わらない人には「Web」と(知識としても、業務としても)一括りにされがちなのが辛いところなんです。

そのためもあって、世のWeb担当者(Web業界ではなくて、企業の中でWebを担当する人間)は、どんな人に聞いても「人より多くの仕事を課せられている」というのが現状のようです。

・社内で知識のある人があまりいない(だから仕事が覆いかぶさる)
・系統立てた仕事の仕方が確立されていない(だから社内で仕事の体系を構築する業務まで巻き込まれる)
・見えている仕事より見えない仕事が多い(規制・ITインフラが目まぐるしく変わり、それに対処しなければいけないので)

※とくにECサイトまで手を出している会社のWeb担当者はとーーーっても労働環境が厳しいようですね。

これまで経験したいくつかの職種の中で、「質×量」で算出できる仕事の数値は間違いなく今が一番高いと断言できます。

ただ、新しいものを作っていく楽しみも高いのは事実です。
だから世の中でWebに携わる人が後を絶たないのかもしれませんし、僕自身は希望してWebに携わっていますので、負荷をそんなに感じていません。

一方、そういう楽しみがわからない担当者もいますよね。
つまり「ただ単に配属でWebが担当になってしまった」というパターン。

そんな人を応援するために。
そんな人の実情を伝えるために。
この記事を書きました。

Web担当者は仕事量(×質)が多いことを苦しんでいるわけではありません。
仕事量(×質)が多いことをわかってもらえないことが苦しいんです。
注)僕は幸いなことに、かなり「わかってもらえている方」なんですけど、多くの企業内のWeb担当者は、わかってもらえていないようです。

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寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会

文部科学省広報戦略アドバイザー 経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー 三島市GIGAスクール推進アドバイザー 等

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