大相撲の経済学(5)「一代年寄」を辞退する意義

2008.10.01

ライフ・ソーシャル

大相撲の経済学(5)「一代年寄」を辞退する意義

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

『大相撲の経済学』では、 「年寄」(通称「年寄株」とも言われる。正確には「年寄名跡」) について次のような説明があります。

そして、所属する力士は、
その時点で別の部屋に移らなければなりません。

例えば、本人の引退に伴い、あと10年で無くなって
しまうことがわかっている部屋に有望な力士が入りたいと
思うでしょうか。

会社でも同じでしょう。

10年後に会社は解散することになっていますので、
その後は自分で次の会社を探してください、という会社に
入社したい人はたぶんあまりいませんよね。

実際、一代年寄の大鵬部屋は、
設立当初は、50人を超える弟子を抱えたことも
あったそうです。

しかし、その後、親方の病気もあって、
2003年(平成15年)の時点では関取0、取的6人の弱小部屋
となり、現在は、二子山親方(貴闘力)が引き継いで、

「大嶽部屋」

となり、実質的に「大鵬部屋」は消滅しました。

なお、大鵬は、2005年に定年退職し、
現在は、相撲博物館館長です。

千代の富士はこうしたことを考慮して、
一代年寄ではなく、正規の「年寄」を取得した
というわけです。

ちなみに、九重部屋を継いだ千代の富士、現九重親方は、

千代大海

を大関まで育てました。

一方、一代年寄となった北の湖親方が運営している

「北の湖部屋」

からは、まだ三役力士を1人も輩出していません。

『大相撲の経済学』
(中島隆信著、東洋経済新報社)

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『力士はなぜ四股を踏むのか』
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『大相撲界の真相』
(大見信昭著、河出書房新社)
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『力士の世界』
(33代 木村庄之助著、文藝春秋)
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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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