ネット視聴率白書2008-2009を読む(5)アクセス数上位サイトの変遷

2008.08.25

ライフ・ソーシャル

ネット視聴率白書2008-2009を読む(5)アクセス数上位サイトの変遷

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

今週も引き続き、 『ネット視聴率白書2008-2009』 の内容を抜粋的にご紹介したいと思います。

まず、家庭PCからのアクセス数の多いサイトの変遷を
全Webサイトベースで見てみます。

『ネット視聴率白書2008-2009』には、
2000年4月と2008年3月、それぞれ時期の
ドメイン別ランキングが20位まで示されています。

ここでは、そのうち10位までご紹介します。
(利用者数、リーチ率、1人当たり利用ページ数の
 実際の数値は省略します)

------------------------------------

<ドメイン別利用者数ランキング(家庭からのアクセス)>

*2000年4月
 1 yahoo.co.jp
 2 msn.com
 3 biglobe.ne.jp
 4 geocities.co.jp
 5 dti.ne.jp
 6 nifty.com
 7 so-net.ne.jp
 8 infoweb.ne.jp
 9 nifty.ne.jp
 10 microsoft.com

*2008年3月
 1 yahoo.co.jp
 2 rakuten.co.jp
 3 fc2.com
 4 goo.ne.jp
 5 google.co.jp
 6 wikipedia.org
 7 nifty.com
 8 youtube.com
 9 biglobe.ne.jp
 10 amazon.co.jp

------------------------------------

ネット創成期から現在まで、
一貫して圧倒的な強さを誇る1位の

「ヤフー」(yahoo.co.jp)

は別格として、
2000年4月時点での上位のほとんどは、

インターネットプロバイダー(ISP)

が占めていますね。

これらは、インターネットにアクセスする際の
初期設定(デフォルト)ページとして閲覧されたこと、
また一方で、各種ECサイトやネットサービスがまだ未成熟
であったことが背景にあると思われます。

なお、4位のgeocities.co.jpは、
個人ホームページ開設サービスの草分け的存在ですし、
また、3位のbiglobe.ne.jpもプロバイダーのポータルへの
アクセスではなく、個人ホームページ開設サービスへのアクセス
が大半を占めていたことがわかっています。

これは、現在のブログ人気の源流とも言える傾向ですね。

さて、直近の2008年3月になると

「楽天市場」(rakuten.co.jp)

が2位に登場。
オンラインショッピングが日常になったことが
うかがえます。

fc2.com、goo.ne.jpの3位、4位はブログ閲覧のおかげで上位に。
個人ホームページのbiglobe、geocitiesの後を継いだ感じです。

次のページ「ウィキペディア(wikipedia.org)」

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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