ネット視聴率白書2008-2009を読む(1)ネット視聴率調査方法

2008.08.20

ライフ・ソーシャル

ネット視聴率白書2008-2009を読む(1)ネット視聴率調査方法

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

「2007年日本の広告費」から、 既存マス媒体の広告費について見ると、 ・テレビは約2兆円で横這い ・新聞は約1兆円で減少 ・雑誌は約4千5百億円で微減 ・ラジオは約1千7百億円で微減 であるのに対し、 「インターネット(広告)」 は急拡大中で約6千億円。

*「RDD」(Random Digit Dialing)と呼ばれる、
 電話番号をランダムに生成する方法で電話をかけ、
 インターネット利用状況についての電話調査を行い、
 インターネット利用世帯については、インターネット視聴率調査
 へのモニター(調査パネル)協力依頼を行う。

*インターネット視聴率調査へのモニター協力が得られた世帯については、
 インターネット利用状況を自動的に捕捉するトラッキングソフトを
 PCにインストールしてもらい、利用状況データを収集する。

 (世帯でインターネットを利用する全個人の属性を記録してもらう
  ことで、個人別の利用状況を把握可能)

*モニター協力者(調査パネル)数は現在約13,000人

トラッキングソフトを利用する方法は、
テレビ視聴率調査において、

「ピープルメーター」

と呼ばれる機械を接続することでテレビの閲覧状況を
自動的に捕捉する方法と似ていますね。

なお、PCにインストールされたトラッキングソフトを通じて
自動的にインターネット利用状況を捕捉し、

「インターネット視聴率調査」

と類似のデータを提供するものに、

「Alexa」

というサービスがあります。

これは、無償で提供されている同社のブラウザー用ツールバーを
インストールした全世界のインターネットユーザーが調査対象と
なっています。

調査対象者数は非公開であり、同社ツールバーをインストール
した人だけの集計データのため、統計的な信頼性に欠けるものの、
全世界の国別の人気サイトランキング等が同社Webサイトで無料で
閲覧可能です。

*参考リンク
『2007年日本の広告費とMC戦略の課題』

『ネット視聴率白書2008-2009』
(衣袋宏美著、翔泳社)
→アマゾンはこちら

続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。

Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

フォロー フォローして松尾 順の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。