HCC:失敗は成長の教材です

 あなたの職場は、「時間がない」「面倒くさい」などといった理由で部下や後輩の失敗に触れずに受け流していませんか。

 今回のHCCは、失敗体験をその後の成長の契機とするコミュニケーションについて考えてみましょう。私は失敗と成功を差別しません。失敗も成功も平等に、あなたの大切な体験です。

 失敗を許さない企業風土は、

 (1)自分の失敗を認めない
 (2)偽装などの不正行為を誘発する
 (3)何事にもチャレンジしない
 (4)変革の阻害要因となる

 といった文化を企業に根づかせる可能性があります。だからといって、「どんどん失敗しましょう」では、企業の信用失墜を招くことになります。

 企業にとって、ミスを起こさないことは至上命題です。そのために膨大なマニュアルを完備する企業も珍しくありません。

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 「人間だから失敗することもある。でも、わが社では失敗は許さない」

 部下の失敗は上司の恥と考える上司もいるでしょう。また、部下に失敗させないことが上司の使命と考える上司もいることでしょう。

 部下の失敗を前に、オロオロしたり頭に血がのぼってしまう上司には、少し発想を変えて、部下の貴重な失敗を成長のための貴重なチャンスとして活かすコミュニケーションを考えてほしいと思います。

 部下の成長は部下のためだけではありません。上司自身の成長にもつながります。

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 「何やってんだよ・・・もう二度とするな」

 そんなこと言われなくても、本人だって十分わかっています。こんな時に、追い討ちをかけるような上司の言葉は無用ですし、上司の狭量が不安になります。

 失敗しても、そこから何らかの教訓を得ることができれば、自立的成長につながります。柔道の受け身と同じです。上手な転び方を学べば、再び失敗した時にダメージを軽減できます。また、(柔道の技の切り返しのように)失敗を好機に逆転することだってできるかもしれません。

 ここで扱う成長のための教材は、部下の失敗体験です。ミスを上司にとやかく言われたら、部下が萎縮してしまうことを危惧されるかもしれませんが、失敗した実体験は成長のための貴重な教材になることを、上司は認識を改めてください。上司自身の意識改革は意外と難しいです。しかし、これなしでは以降の話は絵空事になってしまいます。

 それでは、失敗を成長へ転換するコミュニケーションのポイントを解説します。

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 会社や取引先に迷惑を掛けていたとしても、本人がそれを認識していなければ、何度でも同じことを繰り返すことでしょう。

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