「質(LTVの高さ)」と「量(件数)」のバランスを最適化するバランスベースドマーケティングの概要
BtoBマーケティングでは、顧客(既存顧客)やリード(見込み客)の「質(LTVの高さ)と量(件数)」のバランスが課題になることが多い。顧客やリードの数を重視すると、質が悪化し、質を重視すると量が減るのだ。これは質と量のジレンマで両方同時に高めることは難しい。そのため、自社の利益にとって、質と量の最適なバランスを追求していくことが重要だ。
そこで今回のコラムでは、質と量の最適なバランスを追求するBBM(バランスベースドマーケティング)についてご紹介する。
そもそも質と量とは?
リードの質と量とは
リードの質(質の高いリード)とは、LTVが高くなる可能性のある理想的な顧客像(ICP)に合致するリードのことだ。ホットリード(購入の確度が高いリード)かつ、受注できたらLTVが高くなる可能性のあるリードのことである。こういったリードは、質は高いが数が少ない。BtoBマーケティングの手法としてはABM(アカウントベースドマーケティング)と相性がよく、ABM施策を展開することで、質の高いリードを獲得できる可能性が高まる。BBMではこういった質の高いリードのことを、「ICP該当リード」と呼称している。
リードの量とは、LTVの高低は関係なく、自社製品を買ってくれそうなリードのことだ。BBMではこういったリードを「ICP非該当リード」と呼称している。数が多いが質は悪くなる(もし受注してもLTVが低くなる)傾向がある。BtoBマーケティングの手法としては、LBM(リードベースドマーケティング)やデマンドジェネレーションと相性がいい。これらの手法は、リードを獲得・育成し、商談を創出してホットリードを営業に送客するというプロセスを持っており、数多くのリードを獲得できる可能性が高まる。
顧客の質と量とは
顧客の質とは、LTVが高い既存顧客のことだ。言い換えれば、優良顧客のことで、理想的な顧客像(ICP)に合致している顧客である。BBMではこのような顧客のことを、「ICP該当顧客」と呼称している。当然、顧客の質を求めると顧客数(量)が減ることになる。
顧客の量とは、自社製品を購入している顧客の総数のことだ。BBMではこのような顧客のことを、「ICP非該当顧客」と呼称している。当然、量を求めると顧客の質(LTV)が悪化することになる。
BtoBマーケティングの質と量のよくある5つのあるある課題
弊社は、2008年からBtoBマーケティングの支援を行ってきているが、マーケティングの現場では、質と量を基点とした5つの課題がよく発生していると感じている。
BtoBマーケティング
2024.08.24
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2025.04.06
2025.04.29
株式会社ALUHA 代表取締役社長
BtoBマーケティングコンサルティングを展開。大手IT企業、製造業を中心に、伴走型コンサルティングを展開中。リソースを効率的に活用し、最小限の工数で効果を最大化するコンサルが得意
