勝手広告。これこそが企業広告の原点(後)

2008.06.30

営業・マーケティング

勝手広告。これこそが企業広告の原点(後)

寺西 隆行
(株)Z会

Z会が「勝手広告」制作の神酒大亮氏を特集するTV東京系番組「うぇぶたま3」の広告素材として取り上げられます。

◆本投稿記事は、毎日更新中のブログ
http://www.zkaiblog.com/histaff/
の話題を元に、本サイトの読者層に合わせた形で修正しております。

2.自社の製品・サービスに対する愛着と自信

第三者に広告を作ってもらう、という行為だけ見ると、

・企業として伝えたいことが反映されないのではないか
・企業として伝えたくないことまで反映されるのではないか

だから、といって嫌がる方も多いかと思います。

まず、前者なんですが、これはその通りだと思います。
本当に「そのとき」に伝えたいことがあるのであれば、最初から企業の意思を反映させるためにお金を払い、企業の意思による広告を作るべきです。

しかし実際、“「そのとき」に伝えたいことがあるのであれば、最初から企業の意思を反映させるためにお金を払い、企業の意思による広告を作る”という原理原則をしっかり弁えている広告宣伝担当者が世の中にどれくらいいるでしょうか…

商材・サービスがそこまで劇的に変わらないのに、すでに広く伝わっている商材・サービス、ないしはブランドを再認知させるために、多額の費用をメディアバイイングに使用し、そこから「こういうことがお客様に伝わっていないのではないか」という自己満足な仮説を立て、代理店経由でCMを作らせ、費用対効果が悪いのに「他に方法がない」と言い切る…

こんなことがまかり通っているのが現実ではないでしょうか。

まず、新しい商材・サービスを作ること、
せっかく作ったものなのだから「広く告げる」(=広告する)こと。

これが広告の基本です。

そのための費用であれば、多額のメディアバイイングとしての支出もアリでしょう。
多量広告投入により加速度的に認知を生まなければいけませんから。

そして、新しい商材・サービスが生み出せていないのであれば…
「企業として伝えたいこと」はほぼ伝わっている、そのモレをどうなくすか、という費用対効果を最小限に抑える戦法が筋なんではないかな、と思います。

Z会の商材・サービス、あるいはブランドの認知は(新しいもの以外は)ほぼ伝わっていると思います。
だったら、その商材・サービスを第三者が勝手に宣伝することは、企業として伝えたいことを伝え、費用を抑える、企業からすると感謝・感謝以外の何物でもない行為ですよね。

加えて後者。「伝えたくないことを伝えられたらどうする!」という反論。

反論の反論。

「(積極的に)伝えたくないことを、強烈なイメージとしてお客様に抱かれている企業なんですか?おたくの会社」

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寺西 隆行

寺西 隆行

(株)Z会

文部科学省広報戦略アドバイザー 経済産業省「未来の教室」教育・広報アドバイザー 三島市GIGAスクール推進アドバイザー 等

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