均衡を壊す力

2008.06.26

経営・マネジメント

均衡を壊す力

猪熊 篤史

多くの選択肢の中から一つの選択をする力(トレード・オフ)について考えてみたい。

自信を持って取捨選択し、選択に従って行動し、結果に対して恩恵を受ける権利を得ると同時に悪い結果に対しても責任を負う。それだけである。

そんなトレード・オフによるリスクを軽減するために「人と同じ行動をする」という方法がある。しかし、そこに付加価値は生まれない。そのような行動は賞賛されるものではない。模倣や横並びの行動は推奨されるものではない。

トレード・オフとは、均衡を壊す行動である。一つの選択には、魅力的な正の側面がある代わりに、必ず負の側面もあるはずである。一つの選択によって人は、その負の側面に対する悪い評価を受けるリスクを負うことになる。

そんな環境を苦痛に思うのではなく、楽しんだら良いだろう。

個々の選択が積み重なって、人や組織にとって、より良い環境が生まれる。それは新たな均衡となる。

【V.スピリット No.51より】

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