男の顔は履歴書(3)

2007.05.21

ライフ・ソーシャル

男の顔は履歴書(3)

唐澤 理恵
株式会社パーソナルデザイン 代表取締役

ちゃんとしたビジネスマンであれば、身だしなみに気を使うことは当たり前。でも、身だしなみと一言でいっても、受け取る側によってその捉え方は変わるものです。

私が新入社員の頃。ちょうど男性のソフトスーツが流行った時代です。
アルマーニが代表的なソフトスーツを提案したブランド。

同期たちの中でおしゃれに敏感だった男性は、
ソフトスーツを着ていました。

それまでの身体のラインに合った英国スタイルと違い、肩の力を抜いた印象がステキに感じた記憶があります。

そんな同期男性の服装を見つけた上司。

「なんだ、お前。そんな遊び着みたいなスーツ着るんじゃない」

私たち新入社員の女性からみれば、その上司のピチピチスーツはダサいおじさんそのもの。格好悪いものでしかなかったわけです。

上司と同年代であった取引先からみれば、そんなソフトスーツは仕事における身だしなみではなかったのかもしれません。

流行は繰り返すといいます。

いまや、その頃の上司が着ていたピチピチのスーツの時代です。

若いビジネスマンたちが着るピチピチスーツは、男性誌「LEON」でもチョイ不良オヤジスーツとして誌面をにぎわせ、おしゃれな男の必須アイテムです。

ソフトスーツ時代に若者だった今の上司世代は、ピチピチスーツをどう捉えているのか。興味あるところです。

さて、変身を試みることになったHさんは、ソフトスーツが流行った頃は40代。最初はソフトスーツには抵抗があったことと思います。

しかしながら、いつしかたっぷり余裕のあるスーツを身に纏い、今に至る・・・ということでしょう。

印象分析とインタビューを終え、「まな板の鯉」を決意したHさんの担当プロフェッショナルは、ヘアデザイナーの山田公さん。

北野たけし監督や、郷ひろみさん、K1選手など大御所芸能人のヘアを担当してきたこの世界での大御所です。

そして、スタイリスト、ボイストレーナーも決定。

1年間の変身プロジェクトの開幕です。

さて、3度目の来社では、まずは顔にもっとも近いヘアです。

明るく社交的で洗練された印象がテーマです。

頭の上部の髪が薄くなってくると、髪がまだ豊富にある部分を伸ばしたくなるのが人情。

それが行き過ぎると横の髪を20センチも伸ばし、ハゲの部分を隠す。
あのバーコードスタイルです。

そして、強風が吹くと恐ろしいことになる→女性が近づかなくなる・・・の図式です。

Hさんもご多分に漏れず、サイドの髪を伸ばしています。
これをすることによって実は上部の髪の薄さが目立つのです。

思い切り、サイドを刈り上げ風に短くしてしまうことで、上部の髪は逆にフサフサして見えるというカラクリを説明し、いざヘアカットへ!

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唐澤 理恵

株式会社パーソナルデザイン 代表取締役

「自分らしさをデザインする。」をコンセプトに、独自のパーソナルアイデンティティ分析を基に業界・業種・役職に合った「自分らしさ」をスタイリスト、ヘアデザイナー、ボイストレーナー、演出家ほか各種スペシャリストとともに演出をサポートしています。ビジネスパーソンのためのパーソナルプロデューサー、が肩書きです。

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