効果的な仕事術・インプットとアウトプットはどっちが大事?

2008.05.19

ライフ・ソーシャル

効果的な仕事術・インプットとアウトプットはどっちが大事?

金森 努
有限会社金森マーケティング事務所 取締役

効率的にものごとを記録する。記憶する。そして、その成果として学習や仕事というアウトプットをする。「良質なアウトプット」のためには、実は大きなポイントがある。今まで何度か触れてきたことではあるが、様々な記事・コラムの引用と、新ネタを加え全体を整理してみたい。

そこで、大切なのは、「アウトプットを前提として、インプットすること」なのだ。

当サイト、INSIGHT NOWに参画しているコンサルタンを対象に、アンケートを実施し、「Think!春号(東洋経済新報社)」に「大公開!コンサルタント50人の”勉強力”」記事が掲載された。( http://www.insightnow.jp/blogs/id/5 )

記事が仕上がって驚きつつも、納得したのが、コンサルタントは皆、学習法でも情報収集法でも、共通して「アウトプットを前提としたインプット」を実践していたということが顕著に浮かび上がってきたと言うことだ。

筆者自身のことを記そう。自らの「情報収集術」について、囲み記事で紹介していただいたが( http://kmo.air-nifty.com/kanamori_marketing_office/2008/04/post_3bb4.html )、ポイントは、同様に、「アウトプット前提のインプット」である。

手前味噌ながら、Blogは、平日は基本的に1500文字程度の記事を書いて毎日更新している。それ以外にも雑誌原稿やメルマガ原稿など、執筆量は月産3万字を超える。加えて、コンサルティングのレポートや、研修講義資料。書き物だけでなく、プレゼンや講義もアウトプットだ。その膨大な量は、同等以上のインプットがなければ実現できない。
しかし、人間は誰しも1日24時間、1年365日の等しく与えられた時間の中で生活している。となれば、インプットを効率化するしかない。その方法が「アウトプット前提」なのだ。
何かを目にする。読む。聞く。全てを「何かに使えそうか?」というアウトプットをイメージして、アタマの中に「仮置き」しておく。それがインプットのコツだと思う。
人の記憶は時間の経過と共に、急速に減衰していく。「忘却曲線( http://kmo.air-nifty.com/kanamori_marketing_office/2008/04/post_7ed7.html )」というものでよく知られている。しかし、忘却曲線の実験は、ランダムな言葉(意味を持たない言葉)をどれだけ覚えていられるかというものだったため、きちんと「意味づけ」して、アタマに整理しておけば、かなりの長期記憶に転換することができると筆者は考えている。

しかし、この「インプットとアウトプット」は、コンサルタントだけに有効な方法ではない。以下に、2つの事例を示したい。

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金森 努

有限会社金森マーケティング事務所 取締役

コンサルタントと講師業の二足のわらじを履く立場を活かし、「現場で起きていること」を見抜き、それをわかりやすい「フレームワーク」で読み解いていきます。このサイトでは、顧客者視点のマーケティングを軸足に、世の中の様々な事象を切り取りるコラムを執筆していきます。

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