3️⃣【連載】楽をしたい人のための合理化思考《第三章》デジタルの裏側へ回る

2026.04.20

仕事術

3️⃣【連載】楽をしたい人のための合理化思考《第三章》デジタルの裏側へ回る

富士 翔大郎
人材育成コンサルタント、シニアインストラクター

営業を楽にしたかった。 その延長線上に、エンジニアへの異動があった。 営業を辞めたわけではない。 営業を裏側から強くしたかった。 だからデジタルに触れる側へ回った。


営業を楽にしたかった。

その延長線上に、エンジニアへの異動があった。

営業を辞めたわけではない。
営業を裏側から強くしたかった。

だからデジタルに触れる側へ回った。

エンジニアになって、最初に気づいたことがある。

現場の人間は、目の前の仕事で手一杯だ。

設計を考える余裕がない。

今日の問い合わせ。
今日のトラブル。
今日の締め切り。

その日の負荷を乗り切ることに集中する。

それは責任感の強さでもある。

だが、そこで止まる。

同じ問題が、明日も来る。

同じ作業を、来月も繰り返す。

私はそこで、違和感を覚えた。

なぜ、止めないのか。

なぜ、構造を疑わないのか。

エンジニアの仕事は、
「今」を回すことではない。

「今」を二度と繰り返さない設計をすることだ。

だが、それには時間がかかる。

最初はむしろ負荷が増える。

設計する時間。
テストする時間。
修正する時間。

合理化にはイニシャルコストがかかる。

多くの人は、そこを嫌う。

「とりあえず回そう」
「今は忙しいから」
「あとでやろう」

その気持ちはよくわかる。

だが私は、そこに先払いをした。

楽をするために、苦労する。

短期の楽を捨て、
長期の楽を取りに行く。

設計とは、未来の自分を楽にする行為だ。

名寄せの問題も、同じだった。

壱、弐、拾。
漢数字と算用数字。
表記ゆれ。

何十人もが実データを見て、あきらめる。

「無理だ」と。

私は、文字を見なかった。

比較軸を見た。

日比谷より後を、数字化する。

まず粗く束ねる。

完璧を目指さない。

負荷を下げる。

その発想は、営業時代から変わっていない。

無駄なDMを減らす。
無駄な入力を減らす。
無駄な残業を減らす。

削減ではない。

余力をつくる。

余力があれば、攻められる。

余力がなければ、守るしかない。

ここで私は確信した。

楽をしたい人しか、合理化はできない。

そして合理化できる人しか、
創造の余地を持てない。

エンジニアとしての10年は、
営業の延長ではなかった。

思考の転換だった。

努力の質を変える。

量ではなく、設計へ。

それが、私の処世術になっていった。

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富士 翔大郎

人材育成コンサルタント、シニアインストラクター

● 人材育成、DX・IT、コンサル、マーケの経験を踏まえて、人材教育の新たなアプローチを探求中 明大法なのに齋藤孝ゼミ🤣 教免3種ホルダー イノベーション融合学会専務理事 教育研究家、モノカキの時は、「富士 翔大郎」と言います。天才トム・ショルツの「BOSTON」と「マニュアル車」「海外ドラマ」をこよなく愛する静岡県民

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