あなたの背中が、未来をつくる  ― チームを超えて、社会に残るリーダーの在り方 ―  共鳴型リーダーシップ5話(終話)

2025.10.06

組織・人材

あなたの背中が、未来をつくる ― チームを超えて、社会に残るリーダーの在り方 ―  共鳴型リーダーシップ5話(終話)

齋藤 秀樹
株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事

“背中”だけが語れることがある 職場の空気は、誰がつくるのか? 制度でも、理念でもなく、リーダーの「背中」が決めている。 どんなときに踏ん張るのか 苦しい時に逃げるのか、踏みとどまるのか 言葉だけでなく、自分の行動で何を伝えているか 部下たちは、リーダーの「言葉」よりも、「選択」を見ている。

第5話|あなたの背中が、未来をつくる

― チームを超えて、社会に残るリーダーの在り方 ―


はじめに “背中”だけが語れることがある

職場の空気は、誰がつくるのか?

制度でも、理念でもなく、リーダーの「背中」が決めている。

  • どんなときに踏ん張るのか
  • 苦しい時に逃げるのか、踏みとどまるのか
  • 言葉だけでなく、自分の行動で何を伝えているか

部下たちは、リーダーの「言葉」よりも、「選択」を見ている。

そして、その選択にこそ、リーダーの“在り方”がにじみ出る。

だからこそ今、私たちは問われている。

「自分の背中は、何を語っているだろうか?」


自分の「在り方」が問い直される時代

これまでのリーダーシップ論は、「どう動かすか」「どう成果を上げるか」に主眼が置かれてきた。

だが今、真に求められているのは、

  • 「どう生きるか」
  • 「どうあるか」
    という“在り方”に基づくリーダーシップである。

この在り方とは、以下のような問いに真剣に向き合えるかどうかに現れる。

  • 自分は誰に対して、どんな責任を背負っているのか?
  • この仕事を通じて、何を守り、何を残したいのか?
  • 苦しいとき、誰に何を見せたいと思って立っているのか?

答えは人それぞれでいい。

だが、この問いを避け続けるリーダーは、どこかで人の心を見失っていく


スキルや戦略より「人格」で語るリーダーシップ

これまでの4話を通して見えてきた共通のキーワード――それが「人格」である。

問いを贈る力も、

共感を育む力も、

信頼されるビジョンも、

すべては人格の上に立ち上がる

リーダーは、組織の成果をつくる存在であると同時に、

人格で人を導く存在”でなければならない。

人は、完璧な人にではなく、誠実な人についていく。

強い人ではなく、「逃げなかった人」に尊敬を抱く。

だからこそ、リーダーは「やり方」よりも、「在り方」を鍛え続けなければならない。


徳を宿すリーダーが持つ「未来への責任」

徳を宿すリーダーは、「自分さえ良ければいい」という選択をしない。

彼らが行動を決めるとき、意識しているのは――

  • チームの未来
  • 組織の誇り
  • 社会の空気
  • 次の世代が受け継ぐ文化

つまり、“自分の選択が、未来に何を残すか”という視点だ。

とある若手社員が、こんなことを言った。

「この人の仕事を見て、“こういう大人になりたい”って初めて思いました」

この一言が、どれほどの影響を持つか。

“背中”は、次世代に残る最も強いメッセージとなる。


■CASE:小さな背中が、職場の空気を変えた日

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齋藤 秀樹

株式会社アクションラーニングソリューションズ 代表取締役 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事

富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。

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