「静かな退職」とは、従業員が最低限の仕事だけをこなす働き方で、仕事にやりがいや充実感を求めない現象です。調査によれば、世界の労働者の約59%がこの状態にあり、ストレスを感じています。仕事とプライベートを分けず、自分のビジョンを持つことで、充実感を得られることが示されています。この記事では、ビジョンの見つけ方やスキルを磨く方法について詳しく解説します。仕事と人生をもっと楽しむためのヒントを得たい方はぜひご覧ください。
はじめに
最近、職場での「静かな退職」という現象が注目されています。これは、従業員が最低限の仕事をこなすだけで、具体的には、仕事とプライベートを分け、仕事に対してやりがいなどを求めない働き方です。
多くの労働者が職場での充実感を失い、このような状態になっていることが、米国の調査会社ギャラップが公表したデータで明らかになりました。
「2023 State of the Global Workplace」では、世界の労働者の約59%が静かな退職の状態にあると指摘しています。
その中で、「打ち込んでいる」「打ち込んでいない」「積極的に関与していない」の3つに分類して調査が行い、「打ち込んでいない」に分類された人が、静かな退職の状態であると判断されています。
さらに、仕事への打ち込み度が低い人ほど、職場におけるストレスを感じており、「前日の仕事の影響で、1日の大半でストレスを感じている」と回答している人が44%もいるのです。
▼参照
『2023 State of the Global Workplace』 )
仕事に打ち込めない人ほどストレスが大きい
一見、仕事とプライベートを明確に分けることは人生に充実感をもたらすように感じられます。
静かな退職を選択している人は、なぜ1日の大半でストレスを感じざるを得なくなるのでしょうか。
それは、「誰かの役に立っている」という実感を持つことが難しくなるからではないでしょうか。
人は一人では生きていけません。常にだれかと助け合って生きています。
しかし、誰かの役に立っていると実感できない働き方では、人生に充実感を持つことはできません。
心理学者のマーティン・セリグマン氏は『フロー体験:幸福の心理学』で、他人のために何かをすることが個人の幸福感を高める要因であると突き止めています。
さらに、ソニア・リュボミルスキー氏の著書『幸せの科学』において、他人を助ける行為が自己評価を高め、ストレスを軽減し、幸福を増進させることが示されています。
これらの研究からわかることは、人が他人の役に立つことによって自己の人生に充実感を感じることができるということを証明しているにほかなりません。
私自身も、自分の経験から誰かの役に立つということが、幸福を感じる本質的なプロセスなのだと感じる出来事があります。
人生をONとOFFにわける難しさ
個人的な経験をお話させていただくと、結婚し子育てをすると仕事とプライベートに分けて考えるという概念を持つことすら難しくなります。
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2010.03.20
2015.12.13
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