産業・業界分類の変化とその先は?

2008.04.09

経営・マネジメント

産業・業界分類の変化とその先は?

谷口 賢吾
株式会社クリエナレッジ 代表取締役

産業構造の変化について、すでに顕在化している変化の兆しから考察してみます

最近、業界ごとにまとめた「○○業界のことがわかる本」といった、
就職する学生向けの業界本や、業界動向をまとめた本が、
以前(14-5年前?)とは異なっていることを
取り上げたいと思います。

産業構造が変化しているというのは、感覚として理解できますが、
どんな風にに変わっているのか、どんな産業構造になっているのか
具体的に産業名や、企業名をあげることが難しかったかもしれません。

ですが、最近のいわゆる業界本を見ると、「○○業界のことがわかる本」
として、新しい業界のくくりを作った上で、まとめられているので、
その違いがとても面白いと思っています。

たとえば、最近の業界・産業としては、

 ・新教育産業
 ・コンテンツ産業
 ・健康ビジネス
 ・コンサル業界
 ・介護ビジネス
 ・人材ビジネス業界
 ・エンタメ業界
 ・ペットビジネス
 ・カルチャースクール
 ・etc

などが挙げられます。

以前から存在していた業界・産業だとしても、就職希望者向けコーナーに
並べられる業界研究本として、14-5年前には取り上げられていなかった
業界が数多く並べられています。

ちなみに、健康家電は、典型的で、役所で言うと厚生労働省と経済産業省が
権益・なわばり争いしそうな分野ですよね。

一時流行ったビリーズ・ブートキャンプは、健康に関係するし、
コンテンツビジネスや通販ビジネスに入りそうな気もするし、
業界を分類すること自体意味がないような気もするし。。

ニンテンドーDSの「脳トレ」などは、ゲームと教材のミックスであり
従来のゲーム業界、教育・教材業界と見るだけでは、新しい
世界が見えなくなってしまいます。

すなわち、従来の産業分類、業界の分類が意味をなくしてきており
古い業界の常識に縛られていては、新しい業界のくくりに
対応できなくなってきています。

つまり、業界の外、企業の外に目を向けなければ、新しい産業・業界への
対応ができないことを意味していると思います。

それでは、今後このようが業界の垣根が崩れ、新しい産業の芽が芽生え、
成長する可能性の高いビジネスチャンスがどこにあるのでしょうか?

答えは、無数にあると思いますが、それぞれの分野の人が、それぞれ、
日々自分の領域外にアンテナを張っていなければならいのだろうと思います。

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谷口 賢吾

株式会社クリエナレッジ 代表取締役

マーケティングリサーチ・シンクタンク事業、ビジネスプロデュース・ベンチャー支援事業、社内新規事業開発支援事業

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