泣き女とラビット

2008.03.28

ライフ・ソーシャル

泣き女とラビット

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

「泣き女」そして「ラビット」 「泣き女」は、葬儀のときに呼ばれる人。 「ラビット」は、 マラソンの「ペースメーカー」の俗称です。

どちらも立派な仕事なんですよね・・・

この2つの間に特に関連性はないんですが、
どちらも興味深い職業として一緒に取り上げます。

まず「泣き女」。

泣き女は、
葬儀の時に嘆きの言葉を上げながら泣き叫んだり、
哀愁いっぱいの歌や踊りを披露することが仕事です。

故人、遺族とのつながりはありません。

昔は日本にも「泣き女」がいたようですが、
今はさすがに聞きませんね。

しかし、中国では今でも風習として残っており、
葬儀会社の従業員として雇われるか、葬儀のたびに
アルバイトとして召集されるそうです。

「泣き女」の年齢は30代~50代。

採用条件がちゃんとあります。

1.まじめそうな外見
2.よく通る声
3.人生経験の豊かさ

さすがに重苦しい葬儀の場ですから、
軽い印象を与える女性は向いていないのも
当然でしょうね。

上記3つの条件のうち、
重要なのは「人生経験」だそうです。

なぜなら、苦い経験を積んだ人ほど
感情表現が豊かだからです。

流す涙にも説得力があるでしょうしね。

1出番当たりの報酬は200元ほど。
日本円で約3千円です。

現地では自転車が買えるほどの値段ですから、
安い金額ではないですね。

「泣き女」としてのプロ意識は高く、
喪服の手入れは怠らず、
亡くなった人の経歴や人柄を叩き込んだ上で
葬儀に臨みます。

高い評判を得ているある「泣き女」は、

「親族並みの尊敬と愛情を持って死者と向き合うのが泣き女」

と語っているそうです。

次に、マラソンの「ペースメーカー」

俗称「ラビット」と言われるように、
マラソン序盤から中盤30キロくらいまで、
快調なペースで飛ばして先頭を走る人たちです。

彼らの仕事は、
選手同士がけん制しあって全体的にスローペースに
ならないようにすること。

また、一定のペースで走ることで選数の負担を減らし、
風よけの役割も果たします。

まさに「ペースメーカー」ですね。

世界新記録を破るような好タイムを出すためには、
ペースメーカーの存在が不可欠なのが現実です。

彼らの存在は、
日本では最近まで公然の秘密というか、
公式には認められることがありませんでした。

しかし04年のアテネオリンピックの男子選考会で
正式に「認知」されたことで、世間でも知られるように
なってきたというわけです。

先日の東京マラソンでは、
5人のペースメーカーが出走したそうです。

彼らは、普通に走ったら上位入賞も可能な実力の持ち主。

それでもペースメーカーの仕事を選ぶのは、
フルマラソンを走りきって消耗してしまうより、
中盤で切り上げて体力を温存し、数多くのマラソンに
出場したほうが稼げるからです。

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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