【研究科長の日々のつぶやき③】良書と出会う方法

2020.09.22

経営・マネジメント

【研究科長の日々のつぶやき③】良書と出会う方法

グロービス 経営大学院

グロービス経営大学院・田久保研究科長によるミニコラム『研究科長の日々のつぶやき』をお届けします。 第3回目のキーワードは、「良書との出会い方」。 年間100冊以上の本を読む田久保研究科長は、どのように本を選ぶのでしょうか?

目標は一生で1万冊

私は学生時代から、コンスタントに年間100冊プラスαぐらいのペースで、様々な本を読み漁ってきました。
実は、一生で1万冊の本を読むことを目標にしていたりします。

少しでも興味を持ったものは、すぐに買う癖がついてしまっているため、週に1回~2回はamazon.comの箱が自宅に届きます。
加えて、月に何度も書店にも足を運びます。
そのうえ、一度読んだ本を捨てたり、売ったりするのはなんとなく気がひける性質のため、家にある本はただひたすらに増える一方...。

こうなってくると、「読む本はどのようにして選んでいるの?」と、興味を持ってくださる方もいらっしゃるかもしれません。
本を選ぶ基準はいろいろあると思いますが、私が実践している方法を3つご紹介します。

良書と出会う方法①:「うわさ」を聞く

まずは、信頼できる人からの紹介
これで購入する本全体の1~2割を占めます。
信頼する人といっても、いろいろな業界や志向の人がいらっしゃいますから、結果、様々なジャンルの本を乱読することになります。
しかし、新たな知識との出会いも多いのがこの方法です。

私は大学卒業後、三菱総合研究所という所で数年間を過ごしたのですが、その時に「うわさ」の研究をしたことがあります。
人は伝える価値のある内容だけを誰かに話すものであり、その連鎖が『うわさ』となる。だから、『うわさ』には信頼性の高い内容が多いんだ」なんて話を聞きました。
私が、知人や友人から紹介された本を優先して読むようになったのは、この話が潜在的にあったからかもしれません。

良書と出会う方法②:数珠つなぎで渡り歩く

本の選び方として次に多いのは、気に入った本の中で引用されている本、それから、気に入った本の著者が執筆した別の本へと、数珠つなぎで渡り歩くやり方です。

本の選び方からは少々外れるかもしれませんが、私はできるだけ原書を読むようにしています
たとえば、マイケル・ポーターの競争戦略について深く知りたいと思ったときには、分かりやすく説明された解説本もありますが、やはりオリジナル(英語の原書という意味ではなく、翻訳本でも)にあたるのが良いと考えています。
オリジナルの内容は、解釈が加えられていない分だけ、難解に感じることが多いです。
しかし、その分しっかりと咀嚼して読みますので、最終的には頭に残るように思います。

良書と出会う方法③:実際の書店で見つける

最も多いのが、書店に実際に足を運んで見つける方法です。
書店には1週間に最低1回、多いときでは3~4回行くのですが、どこに何があるかを把握している"行きつけ"を何店舗か持っていると、興味深い新刊に目が留まりやすくなります。

つい"ジャケット買い"してしまうことも多々あります。
本も一つの商品であることにはかわりありません。
なので、手に馴染む本、たとえばジャケットの質感が良いものなどは、ついつい買いたくなってしまいます。
そのため、積んでおくだけになってしまう本も多いのですが、あまり気にしません。
本との出会いは、たった一行でも得るものがあれば、と思っています

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グロービス 経営大学院

グロービス経営大学院は、『創造と変革』を生み出す次世代のビジネスリーダーの育成・輩出を目指す、国内最大のビジネススクールです。 オンラインと5キャンパス(東京、大阪、名古屋、仙台、福岡)と双方で受講することができ、国内外から20~40代と幅広い年代のビジネスパーソンの方が学ばれています。 【◆自分らしいキャリア&生き方を実現するWebメディア⇒https://mba.globis.ac.jp/careernote/】

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