熊田曜子親子拒否事件に見るサービスのあり方。正しい点と間違った点

2018.11.08

組織・人材

熊田曜子親子拒否事件に見るサービスのあり方。正しい点と間違った点

増沢 隆太
株式会社RMロンドンパートナーズ  東北大学特任教授/人事コンサルタント

3人の子持ちである熊田曜子さんが、墨田区の児童館の中の施設に入ろうとしたところ、「親一人に子は二人まで」という規制で入れない事件がありました。融通の利かない施設への批判が出ていますが、制度運営側とユーザー側の折り合う点はあるでしょうか?

もちろんすべてもことでこうした注意書きが出せないのは当然ですが、新規オープンで人気もあり注目を浴びるようなものと、ほとんど利用者もないようなものは当然現場なら区別できるでしょう。100%の対応などできる必要もなく、限りなく問題発生を極少化できる対策を打っておくのが、本来あるべき公共サービスだと思います。「少子化に逆行する!」というクレームは、区長やこの施設を作った人、政治家にいうべきことで、少なくとも窓口担当者ではありません。

最後に、この墨田区東向島児童館分館のある向島で育った私。コンプライアンスなどと呼ばれるものが存在しなかった時代の下町では、他人の子供を叱るどころかぶん殴るオヤジがおり、児童館そばに昔あったマンモス公園では同級生のキヨヤス君が大すべり台から勝手にジャンプして転び、顔面から着地して大流血したけど何もなかったこととして、その後も遊び続けた時代でした。
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増沢 隆太

株式会社RMロンドンパートナーズ  東北大学特任教授/人事コンサルタント

芸能人から政治家まで、話題の謝罪会見のたびにテレビや新聞で、謝罪の専門家と呼ばれコメントしていますが、実はコミュニケーション専門家であり、人と組織の課題に取組むコンサルタントで大学教授です。 謝罪に限らず、企業や団体組織のあらゆる危機管理や危機対応コミュニケーションについて語っていきます。特に最近はハラスメント研修や講演で、民間企業だけでなく巨大官公庁などまで、幅広く呼ばれています。 大学や企業でコミュニケーション、キャリアに関する講演や個人カウンセリングも行っています。

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