付加価値の高い言葉

2008.02.26

仕事術

付加価値の高い言葉

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

耳に心地よい言葉とは? 「好きだよ」 なんていう「愛のささやき」は、 好きな人から言われたら最高の気分ですが、 嫌いな人から言われたら鳥肌が立つ・・・ 万能の言葉じゃありませんね。

でも、誰が口にしようが、
まず確実に相手を気分良くさせる言葉があります。

私は、

「付加価値の高い言葉」

と呼んでます。

それらの言葉は、無理に言わなくても話は通る。

でも、その言葉を付け加えることによって、
相手と良い関係を作ることに役立つ言葉です。

そんな付加価値の高い言葉には様々なものがあると思いますが、
特にビジネスシーンで使える3つの言葉をご紹介します。
(他にも、「こんな言葉も付加価値高いよ!」 というのが
あれば教えてくださいね)

1.相手の名前「○○さん、・・・」

以前もこのことは取り上げましたが、
自分の名前を呼ばれて気分を悪くする人はいませんよね。

カリスマ販売員、長谷川桂子氏が経営する化粧品店

「安達太陽堂」(岡山県新見市)

では、顧客が来店したら、

「あら、松尾さん・・・」

と必ず顧客の名前を呼びかけています。

2.「いつも・・・」

事務所近くにある

「とんかつ 新宿さぼてん」

で、私は月に1回くらいお弁当を買います。

それで、この店の店長らしき女性だけは毎回、

「いつもありがとうございます。」

と言ってくれます。

月1回程度しか寄らないから、

「いつもじゃないんですけど・・・」

と心の中で思うのですが、
不思議と悪い気がしないんですよね。

また来なきゃ悪いなとなぜだか感じてしまう。

メールなどのあいさつ文でも、
まだ取引のない見込み客に対してさえ、

「いつもお世話になっております」

という形式的な言葉を使いますよね。

たいした意味はないけれど、

「いつも」

という言葉には潤滑油としての価値があります。

ただ、お店で

「いつもありがとうございます」

というあいさつをする店員さんは
ほとんどいないんですよね。

3.「喜んで!」

何か相手に依頼した時に、

「承知しました」

だけじゃなくて、

「喜んで!」

という言葉が続くとこちらもうれしいですよね。

使うにはちょっと気恥ずかしい言葉です。

でも、依頼する側の精神的負債感を
軽くしてあげる効果があります。

さて、こうした「付加価値の高い言葉」は、
その本質を掘り下げてみると、

「(自分の存在を)認めてもらいたい」

という「承認欲求」や、

「大切に思われたい」

という「尊厳欲求」を満たすことができるからこそ、
高い効果を発揮するわけです。

ビジネスであれプライベートであれ、
相手を認知し、承認し、大切に思っていることを
伝えることが重要なんですよね。

まあ、こんなことをえらそうに書いてる当の私は、
大してできてませんけど・・・!

*安達太陽堂についての関連記事
「あら、○○さん、お帰りなさい」
http://www.mindreading.jp/blog/archives/200611/2006-11-22T0944.html

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有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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