『串カツ田中』は8割が住宅街。なぜ繁華街を選ばないのか?

2018.05.24

経営・マネジメント

『串カツ田中』は8割が住宅街。なぜ繁華街を選ばないのか?

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文化放送「The News Masters TOKYO」マスターズインタビュー。 今回のインタビューは『串カツ 田中』社長・貫啓二さん。 首都圏を中心に快進撃を続ける『串カツ 田中』。 出店するのは住宅街、社長の苗字は「貫」なのに店名は「田中」...と、様々な疑問を抱えたThe News Masters TOKYOのパーソナリティ・タケ小山が、インタビューを行った。


(後編:「借金してよかった」串カツ 田中の社長が語る“不安経営”

「串カツ 田中」誕生までの軌跡となぜ「田中」なのか?

貫さんが最初に経営したのはショットバー。「料理はできないが酒ならできる」と安易な発想だったと自身で当時を振り返る。

そこに、後の『串カツ 田中』の副社長となる田中さんが、アルバイトで入ってきた。

田中さんは2人で徐々に事業を拡大。デザイナーズレストランや京懐石のレストランをオープンするにまで至った。

タケ:
それで、選んだのが串カツですか?

貫:
串カツを選んだというより、田中が前から串カツをやりたいと言っておりまして。


しかし、貫さんはなかなか縦に首を振れなかった。研究はしてみたが、思っていた以上に串カツを作るのは難しく、記憶を頼りに田中さんの父親が作っていたレシピを再現してみたがうまくいかなかったという。

2008年にリーマンショックが起き、会社は倒産しかけていた。そんな中、偶然にも田中さんの父親のレシピが発見される。

その通りに串カツを作ったところ美味しくできたことから、「最後にやれる範囲で」という謙虚な想いで作ったのが現在の一号店である。

世田谷の住宅街。そこに居抜きで出店した。

厨房機器などはネットオークションで買うなど、少額の資金で開店までこぎつけたという。

「串カツで当てるぞ!」とは思わず、「上手くいったら倒産せずにすむな」程度にしか思っていなかったため、当時はチェーン店にするつもりはなかった。

なぜ、住宅街に出店するのか?

『串カツ 田中』は他の飲食店とは異なり、店舗の8割が繁華街ではなく住宅街にある。

一号店は住宅街で、何か目的があって人が集まる場所ではなく、毎日同じ人が出勤・退勤・買い物で通るようなエリアでしかない。

貫:
リピートがないと半年でダメになります。しかし、それが10年繁盛してやっていられるということは"使い勝手がいい店"になっているのだと思います。


渋谷、新宿、大阪の難波、道頓堀みたいなエリアは日本中にいくつあるだろうか。

しかし、住宅街なら日本中、地方に行ってもたくさんある。こうした出店エリアが広いのが、『串カツ 田中』の強みである。


タケ:
なぜ、住宅街で成功したのだと思いますか?

貫:
地域密着で"串カツが食べたい"という人も来てくれていますが、『あそこでいいじゃん』という安心感や価格、雰囲気、ファミリーで子供が好きというのがあって、うちのお客さんになっています。

マーケットの広さゆえに住宅街でも成功を収めている。

そもそも、都心のビジネスのやり方と住宅街のビジネスのやり方は全く違う。当然、マーケットサイズが違うので、価格も決まってくる。

さらにターゲティングも変わるため、都心で成功している事業が住宅街に出てくるのは非常に難しい。『串カツ 田中』は住宅街から都心に持って行ったので、割と簡単だったと分析している。

タケ:
このまま出店していくとしたら、住宅街でしょうか?

貫:
比率としては、このまま住宅街が多めになっていくと思います。

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