経営戦略構文100選(仮)/構文22:ファイブフォースモデルと基本戦略

画像: ぱくたそ

2018.03.08

経営・マネジメント

経営戦略構文100選(仮)/構文22:ファイブフォースモデルと基本戦略

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

経営戦略の基本的な内容を解説していく内容です。構文という意味はバラバラに読んでもそれなりに意味がわかって読める、定型化されているということですが、読み物としてもそれなりに読めることを目指します。

これがネガティブに埋まるのが風評被害です。福島産の農作物に対する風評被害がひどいですが、いわゆる普通の人は自分で調べることなどできないから、メディアが垂れ流すネガティブなイメージで情報を埋め合わせ「買わない」という判断をする。こういう人が多い状態を風評被害と言いますよね。

コストリーダーシップは、まさに規模の経済と経験曲線ですからね。通常想定されるコストビヘイビアと異なる振る舞いが製造業ではよく見られました。だからこそ、ここまで世界中にモノがあふれる素晴らしき世界が実現したといってもいいでしょう。経営をしていればわかりますが、規模の経済や経験曲線の効果がない領域も相当たくさんあり、なかなかスケールできないという悩みは一般的ですからね。

集中は買い手を絞り、売る相手の数を減らすことで自社の競合の数をもっと減らせるケースがあることを示しています。売る人は少なく、買い手が多い状況を狭い範囲で作るわけです。交渉力を狭い範囲で最大化することを目指していると捉えられます。

実証的研究と発展の歴史からファイブフォースを捉えてもいいのですが、そうすると、基本戦略とのつながりがよく見えなくなってきますからね。これぐらい通してみてみると、ファイブフォースと基本戦略がつながっていることが見えてくるでしょう。

ちょっと長く書きすぎましたね。それでは今日はこのあたりで。次回をお楽しみに。


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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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