AI時代の新投資術 ・「ロボットアドバイザー(ロボアド)」の実力とは?〈Vol.2〉

2017.12.20

経営・マネジメント

AI時代の新投資術 ・「ロボットアドバイザー(ロボアド)」の実力とは?〈Vol.2〉

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南青山リーダーズ株式会社

いま、注目の新投資術「ロボットアドバイザー(以下・ロボアド)」。 これは、人間に代わって人工知能を駆使したロボットが、投資信託の商品を提案するという画期的なものだ。前回〈Vol.1〉では、そのしくみや投資方法について解説した。 引き続き〈Vol.2〉では、ロボアドのメリットとデメリット、そして具体的な運営会社の特徴などを紹介しよう。

ロボットアドバイザー投資のメリット

具体的に、ロボアド投資にはどんなメリットがあるのかまとめてみよう。

(1)専門的な知識や勉強の時間がなくてもチャレンジ可能
最大のメリットは、ロボット(コンピュータ)が投資家の希望を読み取って最適な投資先を提案し、しかも運用まで行ってくれることだ。投資の知識が乏しくて不安、また敷居が高いという投資初心者にはうってつけといえる。

(2)ネット環境があればすぐにスタート可能
ロボアドは基本的にインターネットを通しての投資なので、ネットさえつながっていれば家にいながらにして、投資を始めることができる。運営会社の窓口を訪ねる必要もないので、時間的ロスは大幅に削減される。

(3)少額から投資可能
ロボアド運営会社の投資スタイルを見てみると、ほとんどが数万円からスタートできる。なかには1万円からというところもある。まとまった資産をもっていなくても、それこそ庶民が手軽に投資を始めやすい環境も魅力のひとつだ。

(4)手数料など運用費が安い
ロボアドのメリットのひとつは、人間の介在する余地を大幅に削減していること。なにしろコンピュータが投資先を判断しているのだから。そのため、投資にかかる人件費が一般の他の投資と比べると少なくて済む。ロボアド運営会社を見てみると、その特性から手数料はほぼ1%未満となっている。

(5)資金の流動性や換金性が高い
ロボアドは、投資によって利益が出たときやこれ以上の損を解消したいと思ったときには、すぐに換金できる。おおよそ「3営業日」後が目安だ。ソーシャルレンディングなどのように半年から1年、途中解約ができないという不便はない。別の投資商品に取り換えることも、すぐさま可能ということだ。

投資家に人気の、ロボットアドバイザー運営会社

では、いま投資家に人気のロボットアド運営会社(「人気のロボアド運営会社」図参照)を紹介しよう。

(1)テオ(お金のデザイン)── 投資一体型
1万円からの投資が可能で手軽にチャレンジしやすい。また投資一任型なので、投資の提案から買い付けまですべてを代行してくれる。投資信託に不慣れな初心者でも、比較的安心してロボアド投資を行うことができる。さらに、世界中の成長資産への分散投資を行っており、その分リスクも軽減されている。

(2)ウエルスナビ ── 投資一体型
2017年10月に総資産300億円突破。申込件数も4万5000件を超え、預かり資産・運用者数ともロボアド業界ナンバーワンを誇る。手数料は預かり資産の1%で、取引による手数料はかからない。世界の富裕層や機関投資家向けの、金融アルゴリズムを利用している。

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