ナレッジワーカーのワークプロセスに関する雑考

画像: Robert de Bock

2017.10.21

組織・人材

ナレッジワーカーのワークプロセスに関する雑考

猪口 真
株式会社パトス 代表取締役

ナレッジワーカーが何か知的生産物を完成させるとき、クリエイティビティを発揮してサービスや売上を作り上げるとき、そこにはどのようなプロセスが存在するのだろうか。

しかし、こうした営業を実践できる人は、現実には非常に少ない。指示されたルーティンワークを黙々とこなし、クライアントと自社管理部門との連絡業務だけを一所懸命やっている人もいる。たまにプロジェクト的な仕事に呼ばれ、ルーティンとは異なる仕事をするときもあるが、ほぼ戦力にはならない。

それから、オフィスワーカーとして、事務作業にいそしむ人たちもいる、経理、財務、オペレーション的な役割の人もそうだ。

ここでも、単にルーティンワークとして日々作業をこなす人と、プロセスを見直したり、財務戦略を提案したりする人もいる。

つまり、同じオフィスワーカーでも、ナレッジとしてアウトプットを出すことができる人と、与えられた任務だけを黙々とこなし、組織の業務プロセスの中でしか仕事をしていない人の2種類がいるということだろうか。

ナレッジを生み出す力があるのに出さない人

私が知る範囲で、もう一種類の人がいる。口は達者なのに、行動が伴わない人だ。頭はいいのに、腰の重いビジネス・パーソンという人たちだ。

彼らは、理路整然と問題提起したり、採るべきソリューションをとくとくと語る。でも、「じゃ、やればいいのに」と言うと、今度は自分がやるべきではない理由をとくとくと理路整然と述べる。あるいは、何気なくかわす。

そして、結果は何も変わることはない。本人にとっては、自分の頭の良さをアピールしたと思っているのだろうが、組織にとってもっとも迷惑な人材としか言えない存在だ。

では、この違いはどこから生まれるのだろうか。

まず、マインド的なものとしては、「自己成長意欲」や「出世欲」あるいは「勝ちたい欲」といったものが考えられるが、「口は達者なのに、行動が伴わない人」というのは、顕示欲は強いのだろうから、これらの欲求は持っていると思われる。

ナレッジでアウトプットを生み出すプロセス

こうしたナレッジによるアウトプットを出すことのできない人たちに不足しているものは、自らナレッジを生み出すプロセスなのではないかと思う。

新入社員として入社して、新人研修などを経て配属されるが、おそらく、ナレッジを生み出すプロセスを学ぶことはない。できる人は、先輩社員に自ら学んだり、様々な学習の機会の中から気づきとノウハウを得ているはずだ。

次に列挙したのは、プロセスと言えるものではないかもしれないが、大きなアウトプットを出している多くの人が行っていることではないだるうか。そして、ビジネスを行う際の、勝ちパターンにしているはずだ。

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猪口 真

株式会社パトス 代表取締役

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