定年退職後の生命保険。さて、どう見直すべきか?(その2)

2017.10.10

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定年退職後の生命保険。さて、どう見直すべきか?(その2)

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南青山リーダーズ株式会社

前回は、定年退職後、引き続き生命保険に入り続けるか……について考えたが、今回は少しアングルを変えて、退職金の運用という側面から生命保険をみつめてみたい。 というのも、銀行で退職金の運用の相談をしたところ、「一時払いの生命保険」を勧められたからだ。保険で運用、しかも銀行が勧める……。 そこには、いったいどんな仕組みがあるのか、本当に利殖としての価値があるのか……を少し調べてみた。

定年退職後の生命保険。さて、どう見直すべきか?〈その1〉はこちら⇒ https://www.insightnow.jp/article/9710

銀行が退職金をターゲットに生命保険を売る時代

銀行の窓口では、退職金の運用の方法として定期預金、投資信託、国債などを勧められたが、もうひとつ意外だったが、一時払いの終身保険を勧められたことだ。
前回述べたように、保険会社との生命保険さえもうやめようかと迷っているところに、今度は銀行が、今から生命保険への加入を勧めてきた。

「一時払い終身保険」とは、月ごとに保険料を支払っていく平準型とは異なり、最初に保険料を全額支払ってしまい、死亡保障にあてるというものだ。つまり、死んだときに遺族に保険金が支払われる。定期保険ではないので満期という概念がない。

比較的大口のお金を狙った一時払い終身保険

これがなぜ資産の運用になるのだろう。窓口の説明によれば、銀行に預けておいて一定期間を経過すると、自分が死ななくとも中途解約したときの返戻金が、けっこうな金額となって戻ってくる。そこの銀行では、少なくとも定期預金の金利を上まわるシステムになっているという。

さらに、窓口の女性の話によれば、今1000万円で一時払いの終身保険に入ってもらえれば、10年後に解約した時には、手数料などを差し引いても返戻金が1050万円以上になるという。一般的な定期預金の金利でだいたい1020万円なので、倍以上の利殖ということになる。

銀行は2000年代前半から、規制緩和の流れの中で、金融商品のひとつとして保険も取り扱うようになった。ただし、しょせん保険会社の代理店的なポジションなので、セールスレディのような人件費を立てることもできず、また、個人を相手に小口の平準型保険商品を取り扱っても、手間ばかりかかって手数料のもうけが少ない。そこで、力をいれているのが、退職金などの比較的大口のお金を狙った一時払い終身保険で、少しでも大きな手数料をいっぺんに稼ごうということらしい。

結局、メリットを疑う銀行の生命保険

死んだら死亡保障金が入って、しかも途中で解約しても返戻金が定期預金の金利を上まわる、銀行の生命保険はいいことずくめのように見える。

事実、銀行は積極的にこの一時払い生命保険をユーザーに進め、銀行が保険を取り扱う真新しさと、この保険が相続税対策にもなることがわかって、ある種のブームにもなった。

次のページ銀行で生命保険に入るメリット

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