「若手社員のダメ出しも受け入れる」ライフネット生命会長が語る、企業の在り方

2017.08.23

経営・マネジメント

「若手社員のダメ出しも受け入れる」ライフネット生命会長が語る、企業の在り方

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ライフネット生命保険といえば、インターネットで簡単に申し込める新世代の保険として年々業績を伸ばしている生命保険会社。創設者にして現会長の出口治明氏に、50代でベンチャービジネスに挑んだ大胆な半生を語ってもらった。

大手生保を58歳で退職、ネット生保をベンチャーで起業

出口さんは大手生命保険会社「日本生命保険相互会社」に30年勤めた業界のベテラン。京都大学法学部出身で、日生時代には金融制度改革での保険業法改正時のMOF担(大蔵省や日銀などの担当)として活躍し、その後ロンドンの現地法人社長として英国に駐在。帰国後、国際業務部の部長に就任してからは、日本の生命保険会社として初の中国進出などに尽力した。

「中国に日本の保険会社として支店を出そうとしたのですが、免許が下りない。欧米の主要な保険会社がすでに列に並んでいるんですよ。後発だったので3年北京詣でをしましたが認可がおりませんでした。僕の後任の代で出店できましたが、なんでもあきらめずに続けていれば、いつかは成功するものですね」(出口治明会長、以下同)

ところがそのころの日本生命は国内需要が大きく、出口さんがもくろむ海外進出には消極的だった。意見の相違から当時の経営陣と対立したことで、国際業務部の部長職を追われ、冷遇されてしまう。そんなとき友人の紹介で出会ったのが谷家衛さん(現あすかアセットマネジメント会長)。この人に出会ったことから会社を辞め、ベンチャー事業の道へ進む。保険について意見を聞きたいとやってきた谷家さんと「理想の保険会社」について夢を語るうち、出会ったその日に新しい保険会社をつくる約束をしてしまったのだ。

「寿命が85歳くらいだとしたら、50代は人生の真ん中だと思うんですよ。日本の20歳は経済的に自立していない人が多いから、まだ大人とは言えない。ですから20歳で成人というのは、早すぎます。まだ子供です。30年後の50歳がマラソンでいうなら折り返し地点。この年代こそ社会経験も豊富で、経済力もあり、やりたいことができる人生で一番いい時だと思います」


大手の半額で、若い人が買える保険を

こうしてライフネット生命は、保険を知り尽くした出口さんと、投資家の谷家さんの出会いで生まれ、認可が下りるまでの2年間で、会社としての準備をすすめることになった。元の会社から保険業務にたけた部下を連れてくる選択肢もあったが、それでは新会社がミニ日生になってしまって面白くない。出口さんは新保険事業のパートナーに、あえて門外漢の若者を選んだ。

「谷家さんに当時は経営を学ぶ学生だった現社長の岩瀬を紹介してもらって、二人で会社を始めました。保険を作るのは僕ですが、お客様は若い人ですから、若い人と組んだほうがよいと思ったんです。これからはダイバーシティの時代ですから、いろんな人がいたほうがいい会社になりますしね」

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