サブプロジェクトリーダの報告にご注意を!

2008.02.12

経営・マネジメント

サブプロジェクトリーダの報告にご注意を!

山崎 祐介

200人月を超える規模の開発プロジェクトでは、サブシステム毎にサブプロジェクトリーダを置きますが、彼らからの報告で注意しなければいけないところをご存じでしょうか。

今回は、200人月以上の開発プロジェクトでのサプロジェクトリーダからの報告に特に注意して欲しい箇所について私の経験からご紹介します。
皆さんの参考になれば幸いです。

金融系で、PMOとして従事していたころ、200人月以上の開発プロジェクトになると、開発フェーズで、通常サブシステム毎にリーダを置き、週に1回のペースで進捗報告をして貰うと思います。
彼らの報告は、大きく2つのタイプに別れます。
報告の度に問題点をことこまかに報告してくる人と、問題ありませんと報告してくる人です。

あなたならどちらの報告により耳を傾けるでしょうか。
私は、「問題ありません」と報告する人の方に耳を傾けます。

問題点をことこまかに報告出来る人は、クリアすべき問題の整理ができており、その問題解決を行うことで、進捗を挽回出る目処がたっています。

一方、問題ありませんと報告する人は、もしかすると、内在している問題点に気付かずに放置している可能性があります。
人間は完璧ではありません。そんな人間が進めているプロジェクトに問題が無いわけがありません。問題があって当たり前なのです。

私は、そのような人とのセッションにより時間をかけます。
チェック項目としては、次の通りです。

・プログラムをするひとの立場にたった詳細設計になっているか
・単体テスト項目の網羅性は確保できているか
・プログラムのアルゴリズムに矛盾はないか
・コメントを入れ、デバックしやすくなっているか
 ※金融系の場合は、パフォーマンスを意識しているか
・各メンバー同士で注意点の情報共有はできているか
・各メンバーのモチベーションは下がっていないか

開発段階での問題点を早期に明確化し、各サブリーダ間で情報共有することで、その後の結合テスト、総合テスト、システムのチューニングをスムーズに進めることが出来るようになります。

如何でしたでしょうか。
少しでも参考になれば幸いです。

※記事に関する問い合わせは、下記にお願いします。
 yamazaki@yusukeyamazaki.jp

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