とてもシンプルなケーススタディ最終結果

2017.04.12

経営・マネジメント

とてもシンプルなケーススタディ最終結果

野町 直弘
調達購買コンサルタント

バイヤーはどのような基準で意思決定しているでしょうか。今回はそんなことを知りたいがためにとてもシンプルなケーススタディをバイヤーの皆さんに投げかけてみました。

前回の途中集計段階でも述べましたが、私の事前予想では②700円が圧倒的に多いかな、と考えていたので、やや想定外でした。また目標コストである780円を基準として考えているバイヤーが3割近くに上るというのは興味深い点です。

次に回答及びその理由を読み取り、そこから回答を①標準原価基準②目標コスト基準③仕様差基準④その他 という決定基準毎に層別してみました。

①標準コスト基準: 38.6%
②目標コスト基準: 37.3%
③仕様差基準: 7.2%
④その他: 16.9%

という状況。決定価格の結果とおおよそリンクしていますが①標準コスト基準と②目標コスト基準での決定が4割弱ずつでこの両者で約8割を占めています。ここからも多くのバイヤーが目標コストを意識して意思決定していることが理解できるでしょう。

その他の回答では「700円と800円の中間をとる」という折半的な回答や、中には「580円」理由「現行価格よりも下げる。サプライヤには改善を行ってもらう。」や「600円」理由「今どき新製品で値段が上がるなんてありえません。」なんていう猛者もいました。

ケーススタディですから正解はありません。しかし②目標コスト基準との回答が全体の4割という結果には驚きを隠せません。今回は回答としての選択肢を作っていなかったのですが、もし他社コスト比較基準という選択肢があったら結果はどうなったでしょうか。おそらく他社コスト比較基準と目標コスト基準、標準コスト基準で3分されたと想像できます。

(これはあくまでも私の考えですが)バイヤーは意思決定に自分の軸を持つべきです。つまり目標コスト基準や他社コスト比較基準や仕様差基準での決定でも標準コストを見極める目は欠かせないのです。実際の現場では目標コストが標準コストよりも厳しい、というのが実態でしょう。それでも標準コストを見極める目は必要です。そういう点からは①標準コスト基準での価格決定がもっと多くてしかるべきと考えます。

いずれにしてもこのようなシンプルなケーススタディであるにも関わらず答えや考え方、価値観は様々なものです。これは非常に興味深いことだと再認識しました。

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野町 直弘

調達購買コンサルタント

調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。

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