経営戦略構文100選(仮)/構文12:ダイナミックケイパビリティ

画像: ぱくたそ

2016.12.13

経営・マネジメント

経営戦略構文100選(仮)/構文12:ダイナミックケイパビリティ

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

経営戦略の基本的な内容を解説していく内容です。構文という意味はバラバラに読んでもそれなりに意味がわかって読める、定型化されているということですが、読み物としてもそれなりに読めることを目指します。

このダイナミックケイパビリティを理解するには、何度か書いている代替性、補完性の理解が必須になります。でも、限界代替率の解説をし始めると、途端に読むのをやめる人が多々出てくるので、無差別曲線等の解説はしません。ふんわり「なんちゃって経営学テイスト」で解説していこうと思います。

代替的であるというのは、競合するということです。補完的であるというのは、補い合うということです。

言葉にすればこれだけです。

よくある例だと、パンとスパゲッティは代替的ですが、ソースは補完的です。パンはソースにつけて食べられますし、スパゲッティもソースにつけて食べられます。

お昼に何を食べよう?と思ったら、パンを食べようか?スパゲッティを食べようか?と悩む人はいるかもしれませんが、「パンなのか、ソースなのか、それが問題だ・・・。」と言う人はあまりいませんね。両方買いますよね・・・。買うときに競合するのは代替的で、買うときに両方買おうとなるのは補完的だと思ってください。

両方買おうとなるのは、パンにソースをかけると、片方ずつよりもおいしいですよね。補い合うんです。

こういうイメージで伝わりますか?

そうするとね、企業のビジネスプロセスで同じことを考えてみましょう。

自社のプロセスと全く同じプロセスを保持している企業はきっと競合でしょう。代替的に見えます。ただ、企業同士が合併したりすると、規模の経済が働いて、コスト削減効果があることもあるでしょう。つまり、補完的な側面もある。

もっと補い合う感じのプロセスもあるかもしれない。大企業のしっかりとした技術と、ベンチャーの柔軟な発想、とかね。絵に描いた餅のようなにおいがプンプンしますが、大企業のプロセスとベンチャーのプロセスが補完的であることがあるかもしれません。

だから、大企業はイノベーションを起こすためにベンチャーと協業すべきなんだ!みたいなイメージです。

気分としてはこんな気分なのですが、もうちょっとちゃんと書いてみましょう。

大企業の場合、商品開発の枠組み、手順があって、それに沿って進めていかないといけない。しかし、そのフレームワークは少しずつ時代遅れになっていくわけです。そして、その枠組みにだんだん発想が支配されるようになってしまう。

だから、時代が変わってきた時には、この枠組みから変える必要が出てくる。

ただね、枠組みの修正はめちゃくちゃ時間がかかる。そうすると、大企業という箱の中でできることには限界が出てくるわけです。でもね、それならね、ベンチャーという箱を使ってしまえばいいと思いませんか?

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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