入試本番を迎えた子どものために
親ができる2.3の事柄

2008.01.30

ライフ・ソーシャル

入試本番を迎えた子どものために 親ができる2.3の事柄

中土井 鉄信
合資会社 マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 代表

入試の季節がやって来た! 親も子も、この時期には、とてもナーバスになっていることと思う。長年、学習塾に勤め、多くの受験生を励ましてきた経験から、この時期に親が子ども達にしてあげられる精神的なケアのポイントを2点だけご紹介する。

あの苦しい体験を思い出して、今の自信に!

 入試のシーズンがやって来た! 中学入試、高校入試、大学入試と2月
に入ったら学習塾の教師は目のまわる時期だ。子ども達は、屈託のない笑
顔でいるから、全然受験を意識していないかと言うとそうでもない。

 長年、学習塾に勤務していた経験から分かるのだが、子ども達だって親
同様、動揺している。そこで、今回は、入試直前の保護者の心構えの一つ
として、子どもたちの精神的ケアのポイントを2点ほどご紹介したい。

 入試前は、誰でも不安になる。不安を解消させる第一のポイントは、自
信を回復させること、そして第二のポイントが子どもたちに具体的な行動
を、たとえば勉強内容などを指示し、不安になるような暇を与えないよう
にすることだ。

 まずは、第一のポイントである自信回復についてお知らせしよう。
 自信を回復させるためには、子どもたちに勉強で辛かった経験を思い出
させて、それを乗り越えたという事実をもう一度実感させるのが良い。

例えば、こんな会話で‥‥。

  お母さん:最近、元気ないわね。入試が近づいてるから? 不安なの?
   
   A君 :全然! 元気だよ。
  
  お母さん:そう。それならいいけど。A君、去年の夏は、部活に勉強に
       頑張ってたけど、あの時は、どうだったの? 苦しくなかった?
   
   A君 :苦しかったに決まっているでしょ!やらなきゃ、お母さん怒っ
       たでしょう。しょうがないから勉強をやったんじゃないか!

  お母さん:でも、あの夏はA君は凄かったわね。100%完璧に出来たか
       どうかはお母さんには、分からないけど、よくあの夏を乗り越え
       たと思うわ! あの夏を乗り越えられたんだから、大丈夫よ。
       自分を信じて入試も乗り越えてね。

   A君 :そんなの分かっているよ!

 昔の苦しい時を乗り越えたということを思い出させ、自信を回復させよ
う。いつのことでもいい。要は、子どもに自分は苦しい事を乗り越える力
があるということを思い出させ、前に向いてもらうようにすることだ。

具体的な行動を伝え、不安になる暇を与えないように!

 次に第二のポイントである「具体的な行動を指示すること」について紹
介する。これは、お母さんが、主体的にやると言うよりも、学校や塾の先
生に具体的な勉強内容を聞いて、伝えてあげるようにすると良い。または、
時間管理だけを提案することだ。

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中土井 鉄信

合資会社 マネジメント・ブレイン・アソシエイツ 代表

1961年、神奈川県横浜市生まれ。 現在、合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表。 NPO法人 ピースコミュニケーション研究所理事長。

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