ご存知の方も多いと思いますが、労働安全衛生法が改正され、いよいよ今年12月1日から「ストレスチェック制度」が始まります。
- 職業性ストレス簡易調査票(57項目)を実際にやってみての感想
ストレスチェックを実施するにあたって、チェックシートはどうやって準備すればいいの?お金がかかるの?という中小企業者が多いと思いますが、ご安心ください。
厚生労働省所管の「こころの耳」というポータルサイトで、「5分でできる職場のストレスチェック」という調査がWEB上で無料で受けられ、この結果をもって社内のチェックシートとすることができます(スマホでもできます)。
私も実際に体験でチェックをしてみたところ、考えすぎてしまう性格が災いして、15分かかってしまいましたが(この性格は恐らくストレス要因と思われますが)、結果はストレス無しとの診断でした。
内容も簡易版とはいえ、診断をして後日面接をするにあたっては十分な内容が含まれていると感じました。結果はPDFですぐに出力できますので、運用側としても大変便利な仕組みです。
その他にも、「こころの耳」というサイトは近年非常に問題になっている「メンタルヘルス」の領域について幅広い情報が分かりやすく編集されていますので、このサイトを閲覧するだけでも多いに学びになります。
<従業員数50人未満の企業でも是非実施を>
当たり前のことですが、精神疾患については「なってからでは遅い」という側面があります。
また、休職等になれば中小企業では欠員補充も難しいですからダメージが大きい。そういう意味では、中小企業こそ実施していただきたい内容です。うちは50人未満だからやらなくてよいということではなく、国が準備してくれたツールが整っていますので、是非今後社内で実施することを検討してください。
「5分でできる職場のストレスチェック」はこちらへ
⇒ http://kokoro.mhlw.go.jp/check/
執筆者:森中 謙介
人事戦略研究所 シニアコンサルタント
大学院では会社法務・労働法務を中心とした法律学の研究に従事。新経営サービス入社後は、主に中堅・中小企業を対象とした人事評価・賃金制度構築のコンサルティングを行なう。労務管理の分野にも精通し、最近では「残業削減」をテーマにしたセミナーや雑誌記事の執筆「改正労基法への実務対応①~④(人事マネジメント誌)」など、精力的に活動している。
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