直感でわかる仮説思考3/「たられば」がわかれば仮説がもっと見えてくる

2015.06.20

経営・マネジメント

直感でわかる仮説思考3/「たられば」がわかれば仮説がもっと見えてくる

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

ロジカルシンキングスキル全般を「直感でわかる」ようにお伝えしていきます。今回は仮説思考を解説します。

すると、現状抱いている期待は、女の子ともっと仲良くできたらいいな、なのですが現実はそれほど仲良くできているわけではない。その原因を1年生の時の女の子との接し方に求め、それをちゃんとやっていけばよかったと思っている。しかし、自分の女の子との接し方レベルは確実に上がっているという確信があり、過去に戻れば楽勝だとも言っているわけです。

Cの学生は留学をしていれば、今、就活をせずに済んだと言っています。そこから見えてくる期待は、就活がうまくいけばいいというものですね。それに反する状況が少し起きているのではないか?ということが読み取れます。その解決策として過去に留学していれば、と言っているわけです。

Dの学生は27歳で結婚できればいいなという期待を抱いていて、でも、どうもできなさそうな現実が現れている。つまり、今、恋人がいない状況ということなのでしょう。その原因を2年間休学したことに求めているわけです。それをやっていなければ、今は22歳なので、27歳まで5年あって現在彼氏がいなくてもなんとかなると言っているわけですね。

4つの例を見ましたが、期待すること、それに反する現実の発生、その原因を過去に求めて特定しているというのが共通していることですね。

自分の期待に反することが起きると、その時、反射的に人は問うのですね。「なぜこうなったのだろうか?」と。そして、自分なりに原因を考えて、もし条件が違っていたら、もし誰かがこういったことをしてくれていれば、自分がこういったことをしていればとその原因を消しに行くことを自然と考え、異なった結果が出ていたのに・・・、と思うわけです。

すると、より多くのなぜを問う人は、より多くの期待をし、より多くの後悔をし、より多くの「たられば」を想定していることになります。なぜを問うことは世の中でも称賛されるようになってきたのに、「たられば」を想定することが悪いことのように言われるのはどうなのだろうと私は思います。

ただ、「たられば」がよくないと言われるのは、自分に関して「たられば」を言うとそれはつまり過去に原因を求め、過去の行動の修正によってそれを解決しようとしているので、それは不可能だからなのでしょう。

ただ、原因が過去にあったとしても、現在何かすることによって、その期待を実現できる可能性があるなら、「たられば」を踏まえて、「じゃあ今できることがあるのか?それは何か?」ということに関して答えを出せればいいようにも思います。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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