直感でわかる仮説思考2/期待が分かれば仮説はもっとわかる

2015.06.19

経営・マネジメント

直感でわかる仮説思考2/期待が分かれば仮説はもっとわかる

伊藤 達夫
THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

ロジカルシンキングスキル全般を「直感でわかる」ようにお伝えしていきます。今回は仮説思考を解説します。

こう考えると、映画やアニメを見て、ラノベを読んで妄想するのも悪いことではないですよね。

ここまで読み進めてきて、勘のいい人は後悔と期待が少しつながって見えてきたかもしれません。

実は、後悔すること、期待することは一連の流れの中にあることです。

こんなことが起きてくれないかな、と期待する。それで、いろいろと行動してみる。それが失敗したら後悔するし、成功すればいわゆる「成功体験」になる。

そんなの当たり前じゃないかと思われますか?

でも、仮説思考はこれと同じようなことをしているだけです。

難しい言葉で言えば、市場でこんなことが起こるんじゃないか?だからこういうことをしてみよう。成功した。これは成功体験だ。繰り返そう。失敗した。やっぱりこういうふうにやっていればよかったのかな・・・。じゃあ、少し変えてみよう。

いわゆる試行錯誤を頭の中で組み立てている。これは普通の人が普通に生きている上で常に常にやっていることです。特に難しくもない。

ただ、ビジネスや学問では、情報を得るのが文字情報を通じて得ること多いので、それほどリアリティがなくて期待が自然に浮かんでこないこともあるでしょう。

また、最近の受験勉強は日常生活と完全に切り離された文字情報を覚えるだけというやり方に偏っている面もあります。文字情報からリアリティを感じるということがそもそもわからない人も多数いるわけです。

でも、意外とラノベぐらいなら読んでいて、それを現実と混同するような期待を抱いているなら仮説も立てられそうな気がしますよね。

「思いつく、思いつかない」がどういうことかわかってきたでしょうか?

多くの人は、いわゆるアニメが大好きな中学二年生が「魔法少女まどか☆マギカ」に没頭するほどには、ビジネス情報に没頭して感じきっていないだけのことです。

ここまでは直感的にイメージできますよね。

「そりゃそうだ、当たり前すぎる」と思いましたでしょうか。でも、仮説ってどうやって出すんだろう?と悩んでいるのであれば、ここまでに仮説をより思いつくためのヒントがたくさんあったと思います。

そうなのです。いつも、日常生活の中でやっていることを仕事や学問でやればいいだけなのです。

【ポイント:自分の抱いている期待を自覚してみる】

次は、【「たられば」がわかれば仮説がもっと見えてくる】と題してここでお見せした考え方をもとに、どうすればいいのか?をより具体的に見ていくことにしましょう。

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伊藤 達夫

THOUGHT&INSIGHT株式会社 代表取締役

THOUGHT&INSIGHT株式会社、代表取締役。認定エグゼクティブコーチ。東京大学文学部卒。コンサルティング会社、専門商社、大学教員などを経て現職。

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