『おらがXX』と購買のアカウンタビリティ

2015.05.14

経営・マネジメント

『おらがXX』と購買のアカウンタビリティ

野町 直弘
株式会社クニエ プリンシパル

グローバル調達や集中購買の阻害要因が実はバイヤーの「おらがXX」的な意識にあるというお話について書いています。

最近日本のプロスポーツ選手のグローバルでの活躍が目立ちます。その代表なのがテニスの錦織選手とゴルフの松山選手です。世界レベルでのプロテニスとプロゴルフは見ているだけでとてもエキサイティングですが、そんな中でやはり日本の選手が頑張っていると応援したくなります。なぜなら「おらが国」の選手だからでしょう。

話は変わりますが最近集中購買、共同購買、グローバル調達をどのように推進していくか、という相談を受ける機会が再び増えてきているように感じます。これらの
集中購買、共同購買、グローバル調達等の課題で共通するのはアカウンタビリティ
です。アカウンタビリティとはよく「説明責任」と訳されますが、当然のことながら裏にあるのは権限を持つという前提になります。つまり責任と権限をどのように持たせるかということがこれらの購買手法においては重要なポイントであるということです。

集中購買はある組織もしくは人が事業部や部門横断で購買権限とそれに伴うリスクや責任を負うということになります。共同購買もAとBという企業で実施するのであればAもしくはB又は第三者が購買に係わるアカウンタビリティを持ち、権限と責任を持つということです。グローバル調達も同様で各国や拠点毎に購買が存在するところ、例えばこの品目に関してはこの特定の人に全世界の購買に係わるアカウンタビリティを持たせる、ということになります。

これらの活動は何れも量的なメリットを活かし、ボリュームディスカウントを図るということです。どの手法も主たる課題はアカウンタビリティの持たせ方であり、組織や体制の整備が関係してきます。

前回のメルマガでも触れましたが、集中購買or分散購買には解がなく可逆的であると「改革推進者勉強会」の組織体制整備・強化グループでは発表していました。確かに集中購買によるメリットよりも集中化することによる様々なリスクや集中購買に係る人件費等の追加的なコストを削減するために、一時期集中化した組織を再び分散化しようという動きが出ていることを最近よく聞きます。このような動向と先ほどのアカウンタビリティの課題とはどのような関係があるのでしょうか。

ある企業で購買が進化する方向としては、一般論としてやはり集中購買の方向になります。メリットの大小はあるとしてもやはりメリットは出やすいからです。ですから、一般論としては集中購買、共同購買、グローバル調達の方向に進みます。しかし多くの企業で課題になるのは、集中購買組織やグローバル調達において購買権限を持つ特定の部署や人がリスクへの対応等のアカウンタビリティを持ちきれないことがあげられるのです。

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野町 直弘

株式会社クニエ プリンシパル

NTTデータグループのコンサルティング会社である株式会社クニエの調達購買改革コンサルタント。 調達・購買分野に特化したコンサルティングを提供している株式会社アジルアソシエイツの元代表。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルがサービス提供を行います。

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