多様化する買いモノ

2014.05.29

経営・マネジメント

多様化する買いモノ

野町 直弘
株式会社クニエ プリンシパル

サービスの複合化などで買いモノは多様化してきている。ここにはコスト削減やコストの見直し、サービス内容のレベルアップなどのチャンスがあります。

コスト削減を実施する上で機会があるかどうかは重要なポイントの一つです。
コスト削減の機会とは体系化してみると6つ程度の機会に整理できます。この
6つの機会の中で最近よく出てくる機会として「サービスの複合化」が上げられる
でしょう。

これは単に一つのモノを買うだけでなく、複合化したモノを買ったり、モノにサービスを付加したものを買う、ということです。
パソコンを例にして説明しますと、以前はパソコンを購入する場合にはモニターと本体場合によってはOSやアプリケーションソフトをセットで購入することはありました。
最近はそれに加えて様々なサービスが出現しています。例えば、パソコンのハードだけでなく、指定したソフトのプリインストールのサービス、キッティングというパソコンの設置サービス、それから保守運用のためのコールセンターサービス、ソフトウエアのアップグレードやネットワークの監視サービス、その他にも資産管理のサービスやリースのサービスなど様々なサービスが複合化されつつあるのです。
このような「サービスの複合化」は従来であればサプライヤはパソコンメーカーが主だったものが、商社やリース会社、運用保守をメインとしている企業がサプライヤの候補になってくるなど競争が厳しくなってきています。つまり「サービスの複合化」によって様々なサービス提供者が競争する状況になり、このような状況を「コスト削減」の機会として捉えていきましょうということなのです。

このようなサービスの複合化という視点で切り離せないのがライフサイクルコストでしょう。ライフサイクルコストはモノやサービスの購入から廃棄までにかかる生涯費用のことです。設備等の使用期間が長いモノの購入時には、初期費用だけでなく運用費用を合計したライフサイクルコストの視点で比較検討することが必要と言われていますが、サービスが複合化するに従って、ライフサイクルコストの視点が欠かせなくなっています。
このようなサービスの複合化は買いモノの仕方を多様化させており、買い手の要求に基づき適正な買いモノを比較検討することにつながっているのです。

この買いモノの多様化はBtoCの世界でも進んでいます。
代表的なのは車でしょう。

今まで車を買う場合、一般的には現金で購入するかローンで購入するか、という
選択肢しかありませんでした。それに対して個人向けの自動車リースという選択肢が出てきました。また自動車を常時持たない人が自動車を使うための選択肢としてはレンタカーという手法がこれまでは主流でしたが、それに加えてカーシェアリングという手法も出てきています。

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野町 直弘

株式会社クニエ プリンシパル

NTTデータグループのコンサルティング会社である株式会社クニエの調達購買改革コンサルタント。 調達・購買分野に特化したコンサルティングを提供している株式会社アジルアソシエイツの元代表。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルがサービス提供を行います。

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