サッカー日本代表に見る戦略論・人間論

2013.06.26

経営・マネジメント

サッカー日本代表に見る戦略論・人間論

野町 直弘
株式会社クニエ プリンシパル

サッカー日本代表に見る戦略論・人間論と企業におけるマネジメント手法の共通点とは?

このブログでは珍しいことなのですが、今回は調達・購買に関連しないことを書きます。
先日、ブラジルで行われている日本代表のサッカーの試合を見ていてあることを感じました。それは「ブラジルとは相当実力に差があり多分10回やっても1回も勝てないな、イタリアも多分10回試合をやって1回勝てるかどうかの実力差が未だにあるな。」です。

私はサッカーについては素人です。サッカー経験もありませんし、テレビ観戦も年に数回代表の試合しか見ません。ですから戦略とか詳しいことはよくわかりませんが、素人目に見ても今回のようなサッカー主要国と真剣勝負をすると実力差があること感じざるを得ませんでした。

その実力差の主因はやはり個々の実力差です。ボールをキープしたり、適格なパスをしたり、シュートをしたりする個々のベーシックな力に歴然と差があるように感じました。

専門家の方はブラジル戦での敗戦後「もう少し日本の特徴である早いパス回しのサッカーができればよかった」と言います。イタリア戦でもゲームの最初の頃はそれができていたようです。
素人なので見当はずれのことを言っているかもしれませんが、このような「早いパス回しのサッカー」ができるのは、個々の力が勝っているか、同レベルの場合か、相手が油断している時だけであり、実力差が歴然である今回の対戦相手のような場合には何か「別の戦い方」をしないと勝つことは難しいということです。
つまり今の日本代表の戦略はあくまでもアジア予選を勝ち抜くために適した戦略でありどちらかというと守りに力をかける相手との戦いの中で培われたものではないかということです。

ここまで考えていてふと過去のサッカー界の歴史について思い出したことがあります。確か日本が初めてワールドカップに出場したフランス大会(1998年)の直前のことです。
その当時最終的に監督を引き継いだ岡田監督がワールドカップ出場メンバーとして
代表であった三浦知良選手、北澤選手、市川選手を日本代表から外すということがありました。

その当時はもちろんもの凄いバッシングがありました。特に三浦選手に関しては
Jリーグの立上げ期の最大の功労者の一人でありましたし、フランスワールドカップ出場についても予選突破の最大の功労者の一人であったことは間違いありません。
(当時は調子を落としていたと三浦選手本人の後日談はありますが・・)
その最大の功労者を当時の岡田監督はメンバーから外したのです。
私も当時は何故、と思いましたが岡田監督はその当時話していたのは確かこういうことだと記憶しています。
「日本はまだワールドカップ出場国の中で実力的には下の方であり、今までのアジアでの戦い方以上に守備を重視しなければならない。そうすると三浦選手を使うよりも他の選手を使いたい。三浦選手を使う試合がイメージできない。だから代表から外さざるを得ない。」
その当時は今よりも日本の実力は確かに低かったことでしょう。ですから守備を重視するというのは当然の話です。
今回のブラジルでの試合を見ていて感じたのは「98年当時からは日本の実力は上がっているもののやはり実力差があるチームとの戦い方を準備しなくてはならない」ということでした。

続きは会員限定です。無料の読者会員に登録すると続きをお読みいただけます。

Ads by Google

この記事が気に入ったらいいね!しよう
INSIGHT NOW!の最新記事をお届けします

野町 直弘

株式会社クニエ プリンシパル

NTTデータグループのコンサルティング会社である株式会社クニエの調達購買改革コンサルタント。 調達・購買分野に特化したコンサルティングを提供している株式会社アジルアソシエイツの元代表。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルがサービス提供を行います。

フォロー フォローして野町 直弘の新着記事を受け取る

一歩先を行く最新ビジネス記事を受け取る

ログイン

この機能をご利用いただくにはログインが必要です。

ご登録いただいたメールアドレス、パスワードを入力してログインしてください。

パスワードをお忘れの方

フェイスブックのアカウントでもログインできます。

INSIGHT NOW!のご利用規約プライバシーポリシーーが適用されます。
INSIGHT NOW!が無断でタイムラインに投稿することはありません。