どうして東京タワーとスカイツリーは同じ高さに見えたのか?

2013.03.16

営業・マーケティング

どうして東京タワーとスカイツリーは同じ高さに見えたのか?

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

マーケティング戦略を考えて企画書にまとめるとは、「視点を変えて、視点を揃える」ことだと考えている。「同じように見て、違うように考える」そういうことが大事である。

東京スカイツリーが竣工したのは昨年の2月29日。この写真は、その前後に、ソーシャルメディアを賑わせた画像である。東京スカイツリーの高さは634m。一方東京タワーのてっぺんは333m。物理的には、300m以上の高低差があるにもかかわらず、同じ高さに見えるスポットがあると騒がれた。東京タワーを判官贔屓する視点が、このような話題を作ったのである。
※画像は、NEWSポストセブンより
http://www.news-postseven.com/archives/20110123_10499.html?IMAGE&PAGE=1

夜景だって、「キレイだねぇ・・・」って言ってる場合じゃない。その光り輝くビルの窓の向こうには、仕事をしている人たちが居る。どの視点で夜景を眺めるかで、そのアプローチ方法は、180度変わる。

ものの見方はひとつではない。その人の立場、相手の心情を通して世の中を眺めれば、理不尽も、不条理も、無理だって、なんでもアリになる。

言い換えると

「ヒトは、同じものを、自分と同じようには見ていない」


自分が見えている世界は、自分のレベルや思考を映し出した現実ということだ。

行き詰まったら「視点を変えて考えろ」と良く言われる。しかし、そう簡単ではない。何故なら、いま見ている世界を変えるということは、自分のレベルや思考を変えろというのとイコールだから。

だから、「視点を変える」ための一番の近道は、実は、「今までの自分を捨てる」ということなのである。「謙虚になる」ということなのである。

「視野の狭い自分に愕然とする」ことから、「視点を変える」は始まるのである。

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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