「インターフェイス」はブランドの顔

2012.09.18

営業・マーケティング

「インターフェイス」はブランドの顔

松尾 順
有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

顧客とのデジタル接点は、最も人目につくブランドの顔になりつつあり、それは、どの会社もソフトウェアカンパニーになる必要があるということを意味します。

今後、最も有望な市場のひとつは、言うまでもなく

「インド」

でしょう。およそ10年後には中国を抜いて、インドの人口が世界首位になることが確実。なんといっても若年層の割合が大きく、今後、所得の増加によって消費が急拡大することは間違いありません。

日本企業も最近は、インド市場の特殊性を学びつつ、現地の消費者のライフスタイルや好みに合致した製品を投入してがんばっていますね。

ただ、気になるのは日本企業の総体的なブランド力の弱さです。

強いブランドと言えるのは、「ソニー」くらい。残りのブランドは、さんたんたる状況なのです。(ちなみに、「スズキ」はあまりに現地に溶け込みすぎて、そもそも日本ブランドだと思われていないようですが・・・)

ご存知の通り、インドにおいて現在、パワーブランドとして君臨しているのは、

・サムスン電子
・LGエレクトロニクス

などの韓国企業です。

彼らのブランドが強い理由は、そもそもインド市場に対する力の入れ方が過去において違っていたということもありますが、ブランド構築に大きく寄与しているのは、

「モバイル端末」(携帯電話&スマートフォン等)

だと言われています。

肌身離さず持ち歩き、日に何度も電話やメールをチェックする。そのたびに、

「SAMSUNG」
「LG」

のロゴマークが目に入る。

心理学の研究で、「ロゴマーク」や「製品名」などを何度も目にしたり聴いたりすると、自然にそれらに対する好意度が高まっていくことがわかっており、これを「単純接触効果」と呼びます。

サムスンやLGは、最も身近なツールであるモバイル端末を通じた

「単純接触効果」

のおかげで、高い認知度と好意度を獲得しているというわけです。

韓国企業は、このブランド力をテコに、家電品などの製品カテゴリーにおいても高いシェアを占めることに成功しています。

冒頭に述べたように、最近は、日本企業も持ち前の技術力で、インドに適した製品を投入して、一定の成功を収めつつあるものの、

「ブランド力の弱さ」

が今後の市場シェア拡大において大きな障害になる可能性があるのではないでしょうか?

さて、モバイル端末は「ハードウェア」であると同時に、文字通り常時携帯されるおかげで、

ブランディングのツール

としての側面を持っていますが、そもそも、あらゆる企業は、

・公式Webサイト
・フェイスブックページ
・ツイッター
・自社配布アプリ

といった「ソフトウェア」こそが、今後ますます重要になるブランディングツールであることを認識しなければならないでしょう。

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松尾 順

有限会社シャープマインド マーケティング・プロデューサー

これからは、顧客心理の的確な分析・解釈がビジネス成功の鍵を握る。 こう考えて、心理学とマーケティングの融合を目指す「マインドリーディング」を提唱しています。

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