バイヤー業務の二面性

2012.07.04

経営・マネジメント

バイヤー業務の二面性

野町 直弘
調達購買コンサルタント

バイヤーはそもそも二面性をもった職業です。多くのバイヤーはそれにストレスを感じているのが実態だと思います。一方で、社内にない専門能力の自社への活用や、それらのノウハウを生かした本当に差別化を図れた最終製品を生み出せる立場にあります

同じバイヤーでも流通業で仕入れをやっているバイヤーは違った目的があります。この世界では、売れる商品を買いつけする能力が求められます。
コンセプトを自ら作り出し、それを形にする、協力企業を募り、形にして、自社の商売につなげていく。
このような活動をしているバイヤーは上記のような二面性に苦しむことは少ないかもしれません。

工業製品のバイヤーもこのようなやり方を確立していくことが今後求められるのではないでしょうか。
二面性で悩むのではなく、また、決められたものをその前提の下に如何に適正な価格で購入し、安定的な供給体制を築くだけでなく。もちろんいうことも重要ですが、新製品開発のキーとなる新技術を自ら掘り起こしたり、そもそも商品企画自体に、購買が絡んでいく、こういうバイヤー像が求められる時代が来ているのではないかと思います。
バイヤーの仕事はどんどん広がりを見せ、企業内での購買機能の重要性はより増していく方向になっています。

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ご存知のように昨年の震災、タイ洪水による調達不安は多くのバイヤーの意識改革やスキルの向上につながりました。自ら調達が容易な代替品を探し出す、従来であれば直接取引ができないような巨大素材メーカーに対して供給協力の依頼に直談判をかける、社内の開発や品質部門に対して代替品評価を働きかける、どうしても止められない主要部品については従来以上にサプライヤとの協力関係を築く努力をする、等々。

不幸な事案でしたが、ある意味本当の意味で購買機能の重要性やバイヤーの地位向上の兆しが見えはじめたのが、今なのです。

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野町 直弘

調達購買コンサルタント

調達購買改革コンサルタント。 自身も自動車会社、外資系金融機関の調達・購買を経験し、複数のコンサルティング会社を経由しており、購買実務経験のあるプロフェッショナルです。

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