八方美人で、人も、自分も幸せになる。

2012.05.14

開発秘話

八方美人で、人も、自分も幸せになる。

喜田 真弓

新入社員が4月に入社して1ヶ月が経過した。学校を卒業して新しい職場で、希望や夢を抱いて仕事を始める。これは多くの人が通る道だが、これから40年ほどの時間を職場ですごすのなら、「働く目的」を明確に持つことなくただ報酬のために働くのだとすれば、初心を貫き続けることは容易ではない。

福岡営業所で技術を担当している三村は入社12年目。中堅社員として社内外から頼られ、なくてはならない存在でありながら、総勢17名で沖縄を含む九州8県と山口県をカバーするからには中堅であっても降ってくる仕事を次々とこなしていかなければならない。昨年までは春のお花見の場所とりも三村の仕事だった。そんな中で自己のモチベーションを三村はどのように維持しているのだろうか。

「My哲信(*)は、“常にキャリアハイを目指します”です。人数の少ない中で多くの仕事をこなさなければならない状況にありますから、惰性で仕事をしないように、いろいろな意味で、常に上を目指して向上していこうという気持ちで日々仕事をしています」と三村は語る。

(*アシストでは、企業理念である「哲学と信念」を、社員個々人が自身の仕事を通じてどう体言していくかを意識させるために、創立40周年を機に、「My哲信」(自分自身の「哲学と信念」)を毎年 作成させることになった。)

「必ず前回、同じ仕事をやった時よりも、よりよく出来るように工夫をしようとしています。たとえば、説明や質問の文言一つでも変えてみて、それが結果として良い方に向かえば継続して使いますし、駄目なら次は別の文言を探したりしています。また、最近はスピードを心掛けています。やって当たり前のことをやるのは当然ですが、時間をかけるよりもできるだけ早く対応することを自分の強みとしようと考えています」

日常的に行っている小さなこと、例えばメールやドキュメントの書き方、そういう一つひとつの作業を丁寧に心を込めて処理していく。それが三村のやり方であり、大切にしていることだ。

そんな三村の評判はすこぶる良い。福岡営業所のある女性社員はこう語る。
「とても真面目な人です。たとえば、社内のプロジェクトのリーダーを任されると、通常は社内プロジェクトだと後回しにされがちなのですが、三村さんはリーダーとしてミーティングの時間をきちんと設定したりゴールまで完走できるように、進捗を確認したりしてくれます。それから三村さんが主担当をしているBIIツール、WebFOCUSのユーザ会を企画してお客様にご案内すると、“三村さんが発表されるから・・・”、とお客様がエントリーしてくださったり。WebFOCUSユーザ会は、別名『三村会』と呼ばれています」

また三村の上司である菅藤も、
「福岡営業所は絶対的な人数が少ないため、アシストフォーラムやユーザ会など会社が主催するイベントでは一人の作業負荷がどうしても多くなってしまいます。そんな時でも、自分の仕事に留まらず、いつも全体に気を配り、自分の負荷を省みないで、くたくたになるまで対応してくれています。打ち上げや、異動に伴なう壮行会などのインフォーマルな集まりでも、店選びからプレゼントの企画に至るまで、彼に任せれば誰もが参加して良かった、と思うような会を催してくれるのです」と語る。

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