大新聞とあの会長は、この大震災報道の空気を読めているのか?

2011.03.18

営業・マーケティング

大新聞とあの会長は、この大震災報道の空気を読めているのか?

中村 修治
有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

3月11日、あの大震災の日から、私の妻(45才)は、メディアへの態度を大きく変えた。東日本大震災が新聞の凋落にトドメを刺した。そう確信する。

私の妻は、毎日、真面目に新聞を読む古いタイプの人間である。新聞の凋落が叫ばれていても、妻は、なんとなく続けて購読するのだろうと考えていた。

しかしである・・・びっくりすることが、ここ一週間で起こっていた。リビングに、開かれない新聞がつんどくされているのだ。何故、読まないかと質問すると・・・。大震災のニュースをテレビで追いかけて、並行してネットとケータイでいろいろと情報チェックしていたら、新聞を読む気になれなかったと答えた。実は、こういう家庭が日本に増産されたのが、この一週間ではなかっただろうか。

ネットに次々にアップされる鮮度の高い情報。テレビでは、ライブの映像が流される。その2つをチェックしていたら、翌日届く新聞の情報は、確認作業程度にしかならない。ネットからの情報取得に疎かった奥様や高齢者の多くが、目覚めたのではないかと思う。これって新聞社にとって史上最大級の激震じゃないだろうか。

人間にとって、刻々と変わる情報を手に入れる欲求と快感は、大きい。その快感を知ってしまったら、新聞には戻れないだろう。そういう快感に酔いしれる人達は、東京電力や政府の対応に、さらにじれる。その「鮮度のない」言葉や仕草に、イライラするようになる。

「時間」が情報の価値を決定することへの絶対的な体感こそ、情報革命の本質である。アフリカや中東の民主革命を新しいメディアが推し進めたように・・・今回の東日本大震災の一連の報道は、日本のメディアの主役交代を完全に成したと言っても過言ではない。

政治もメディアも、感覚的に「遅い」「古い」が大敵になったのだ。遅れたメディアである新聞やテレビで、「昔はこうだった・・・」発言するようなタイプの爺さんが、大衆のいちばんの敵になっていく道筋が明確に着いてしまったのが、この一週間なのである。

・・・と、思っていた矢先に・・・読売新聞グループ本社社長であり、読売巨人軍会長である渡辺恒雄氏である。プロ野球セリーグの3月25日のシーズン開幕を厳命したそうである。「開幕を延期しろとか、プロ野球をしばらくやめろとか俗説がありましたが、大戦争のあと、3カ月で選手から試合をやりたいと声があり、プロ野球を始めました。フェアプレー、緊張した試合をすれば見ている人は元気が出て、エネルギーが出て生産力が上がる」と力説したとある。選手からも、世論からも、大反対の嵐だ。
http://news.livedoor.com/topics/detail/5420825/

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中村 修治

有限会社ペーパーカンパニー 株式会社キナックスホールディングス 代表取締役

昭和30年代後半、近江商人発祥の地で産まれる。立命館大学経済学部を卒業後、大手プロダクションへ入社。1994年に、企画会社ペーパーカンパニーを設立する。 その後、年間150本近い企画書を夜な夜な書く生活を続けるうちに覚醒。たくさんの広告代理店やたくさんの企業の皆様と酔狂な関係を築き、皆様のお陰を持ちまして、現在に至る。そんな「全身企画屋」である。

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