日本代表チームは何故蘇り、大きな成長を遂げたのか-前編-

2010.09.24

組織・人材

日本代表チームは何故蘇り、大きな成長を遂げたのか-前編-

斉藤 秀樹
株式会社アクションラーニングソリューションズ 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表取締役 代表理事

組織リーダーは「チームビルディング」の要である。これは当たり前のことなのですが、本当にチームとは何かを理解しているリーダーは少ないのではないでしょうか? もう一度、ワールドカップの日本チームからチームのあり方を学びたいと思います。

◆日本チームの変化と成長プロセス2:ストーミング
練習試合を負け続けたことによりチームに危機感が生まれました。この危機感が重要な行動を生みます。それは開幕戦前夜のメンバー(選手)23人だけで行われたミーティングです。選手たちは「選手が気持ちを一つにしなければならない」「ぶつかり合っても話し合う」という想いで集いました。

チームがチームシナジーを生み出すためには互いの本音を知ることが必須条件になります。そのために重要な変化は「自己開示」、「他者受容」、そしてぶつかっても本音で語り合うことが必要なのです。自らの想いをさらけ出し、ぶつかっても相手を信頼し受け入れ、どんな些細な事でも言い合える関係を創ること。それがストーミング期の最大のテーマとなります。

選手23人だけのミーティングを通じて見事にそのチーム状態に向けた変化が生まれます。ミーティングの前半は新たな戦術論や戦略論を話し合いましたが、意見が激しく対立し方向性が見えてこない。
その時、厳しい海外のリーグで戦っているメンバーを中心に戦う姿勢、気持ち、危機感について話題がシフトしていきました。そのことによってチームメンバーが見失っていた何かに照準が合ってきます。若手選手は、中堅選手が熱い気持ちを語る姿を見て嬉しかったと語っています。そんな気持ちが先輩にあったのだと始めて気付いた瞬間でした。

やっと、皆が本音で話し合い、「勝」ということに本気で向き合いました。そして闘莉王選手の言葉でチームは一つの方向に向かいます。

「俺たちは下手くそなんだから、泥臭くやらなければ勝てない」

多くの選手たちが共感しました。今まで拘っていた小さなプライドを捨てることができたのです。
このミーティングによってチームはフォーミングからストーミングへ、そしてノーミングの入り口へと進化、成長していきます。

(後編に続く)

株式会社アクションラーニングソリューションズ

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斉藤 秀樹

株式会社アクションラーニングソリューションズ 一般社団法人日本チームビルディング協会 代表取締役 代表理事

富士通、SIベンダー等において人事・人材開発部門の担当および人材開発部門責任者、事業会社の経営企画部門、KPMGコンサルティングの人事コンサルタントを経て、人材/組織開発コンサルタント。

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